稲垣潤一
「ベスト・セレクト ON TV」(1992)
中学生の頃から、早く大人になりたくてしょうがなかった。
中学・高校時代なんてのはもう、それこそビョーキだったので、世の中のありとあらゆる事象に対して不満しかなかった。
子供であることに何ら利点を感じられなかったボクは、その不満を"大人になる"ことで、幾らか解消出来ると思い込んでいた。
ただ何を以てして人は"大人だ"と高らかに宣言していいものなのか、その具体的な何かが全く解らないでいた。
そんな折に読んだ村上春樹「1973年のピンボール」には、ボクが理想として掲げたいと思うに足りる大人像が、これでもかと描かれていた。
こ洒落たバーでグレン・グールドのLPの話なんかしながらブランデー飲んでる感じや、ガツガツしない繊細なセックスなど、そのどれもが魅力的に感じられた。
早くこういう大人になってやろうと決意を固くした高2の夏だった。
稲垣潤一の曲を聴いた時にも、似たような感覚に襲われた。
秋元康の都会的な詞世界がそうさせるのか、何だかモノホンのオ・ト・ナって感じの匂いが、バブルの匂いとないまぜになってて堪らなかった。
ボクの思う"大人感"とバブルの匂いってのは密接に関係している。
初期の村上春樹、稲垣潤一、少し異色ではあるが右曲がりのダンディーとかもそう。
分かりやすく金が男の余裕を生んでいるのだろう。
さて、今現在25歳のボクはその理想としていた大人になれているの…食い気味でなれてるわけないやろカスがぁぁぁぁ!!!
なれるかボケェェェッッッ!!!
つーかそんな奴サブイわ。
バブルはとうに終わっとんねん。
そんな奴がまだおったとしたら、いつまでやっとんねんちゅう話や。
と、まぁね、一通り吠えましたけど、そりゃやっぱり人間ですから、高校生の頃からは考え方も変わりますよ。
別にそんなオシャレでスカした人を否定するつもりは毛頭ありませんが、自分には向いてないってことに気付きましたね。
ボクはこ洒落たバーでも平気でアナルセックスの話とかするし、高級フレンチで鴨肉みたいなんクチャクチャ食いながら、チンポの裏筋んとこの亀頭と繋がってるバイパスみたいな細いところをニッパーで切ったら血ぃ吹き出すんかなとか考えてるし、セックスも平口広美みたいなニヤニヤ笑いしながら、それでいてちょっと頭のネジぶっ飛んだ小汚い野良犬みたいながっつき方するし。
ボクみたいな女にフラれてビャービャー泣き喚くようなウンコちゃんは到底、理想として掲げていいわきゃないのよ、稲垣潤一とかは。
無理無理って話やから。
今また悩んでいる。
もう解らん、大人って何やねん。
辛いことがあってもグッと歯を食い縛って、スカした振る舞いを見せるのが大人か?
そんなこと出来るかぁ!!
頭イカレて死んでまうわ!!
あー、大人の人に助けてもらいたいわー。
ってことで稲垣潤一のベスト盤である本作は、勘違いも甚だしかった高校時代を思い返して赤面するもよし、こんな奴になれたらどんだけ幸せやろうかと侮蔑混じりに羨むもよしの名盤でーす。
「ベスト・セレクト ON TV」(1992)
中学生の頃から、早く大人になりたくてしょうがなかった。
中学・高校時代なんてのはもう、それこそビョーキだったので、世の中のありとあらゆる事象に対して不満しかなかった。
子供であることに何ら利点を感じられなかったボクは、その不満を"大人になる"ことで、幾らか解消出来ると思い込んでいた。
ただ何を以てして人は"大人だ"と高らかに宣言していいものなのか、その具体的な何かが全く解らないでいた。
そんな折に読んだ村上春樹「1973年のピンボール」には、ボクが理想として掲げたいと思うに足りる大人像が、これでもかと描かれていた。
こ洒落たバーでグレン・グールドのLPの話なんかしながらブランデー飲んでる感じや、ガツガツしない繊細なセックスなど、そのどれもが魅力的に感じられた。
早くこういう大人になってやろうと決意を固くした高2の夏だった。
稲垣潤一の曲を聴いた時にも、似たような感覚に襲われた。
秋元康の都会的な詞世界がそうさせるのか、何だかモノホンのオ・ト・ナって感じの匂いが、バブルの匂いとないまぜになってて堪らなかった。
ボクの思う"大人感"とバブルの匂いってのは密接に関係している。
初期の村上春樹、稲垣潤一、少し異色ではあるが右曲がりのダンディーとかもそう。
分かりやすく金が男の余裕を生んでいるのだろう。
さて、今現在25歳のボクはその理想としていた大人になれているの…食い気味でなれてるわけないやろカスがぁぁぁぁ!!!
なれるかボケェェェッッッ!!!
つーかそんな奴サブイわ。
バブルはとうに終わっとんねん。
そんな奴がまだおったとしたら、いつまでやっとんねんちゅう話や。
と、まぁね、一通り吠えましたけど、そりゃやっぱり人間ですから、高校生の頃からは考え方も変わりますよ。
別にそんなオシャレでスカした人を否定するつもりは毛頭ありませんが、自分には向いてないってことに気付きましたね。
ボクはこ洒落たバーでも平気でアナルセックスの話とかするし、高級フレンチで鴨肉みたいなんクチャクチャ食いながら、チンポの裏筋んとこの亀頭と繋がってるバイパスみたいな細いところをニッパーで切ったら血ぃ吹き出すんかなとか考えてるし、セックスも平口広美みたいなニヤニヤ笑いしながら、それでいてちょっと頭のネジぶっ飛んだ小汚い野良犬みたいながっつき方するし。
ボクみたいな女にフラれてビャービャー泣き喚くようなウンコちゃんは到底、理想として掲げていいわきゃないのよ、稲垣潤一とかは。
無理無理って話やから。
今また悩んでいる。
もう解らん、大人って何やねん。
辛いことがあってもグッと歯を食い縛って、スカした振る舞いを見せるのが大人か?
そんなこと出来るかぁ!!
頭イカレて死んでまうわ!!
あー、大人の人に助けてもらいたいわー。
ってことで稲垣潤一のベスト盤である本作は、勘違いも甚だしかった高校時代を思い返して赤面するもよし、こんな奴になれたらどんだけ幸せやろうかと侮蔑混じりに羨むもよしの名盤でーす。