買い物に出た時に、襖の張り替えをしている所を目にした。
近くの店だが時々網戸の張り替えや何かを細々とやっているところだ。
襖の張り替えなんてめずらしいと思いながら、横目でチラチラ見ながら通り過ぎた。
通り過ぎてから、ずいぶん昔のことを思い出して笑ってしまった。
だいぶ昔、まだ私が幼稚園に通っている頃に何かに憑依されたことを思い出したのだ。
それは家の中の襖を全部綺麗に張り替えた日のことだ。
綺麗になった襖の1枚に小さな赤い手がたが押してあったのだ。
母親に呼ばれて、
「なぜこんなことをしたの❓」
と聞かれた時に私も驚いた。
憑依された時はその時の記憶がなくなるので全く身に覚えがないし、聞かれて初めて襖の赤い手がたを見たのだ。
当然私は否定する。
母は心配そうな顔をしながら私の手を取り、
「ほらね。高さも大きさもちょうど一緒でしょ。」
と赤い手がたの上に私の手を重ねた。
でも私にはやった覚えもないし、手がたの赤い色がなんなのかもわからない。
最後まで否定する私に対して、母は悲しそうな顔であきらめた。
小さい頃は時々そんなことがあった。
今となっては憑依されてしまったとわかっているが、その頃はそんなこととは知らないから母親はたいへんだったはずだ。
自分の娘が時折妙な奇行に走るのだ。
想像する以上に頭を悩ませていたはずだ。
妹と、母の思い出話をしている時に、
「私にだけなんだか厳しかったよね😔」
と言ったら、
「当たり前だよ。きっとすごく心配だったと思うよ。」
と言われた。
襖の張り替えを見て、昔のことを思い出してつい笑ってしまったが同時に母にも感謝した😌