先日のことだ。
仕事帰りの電車に中でひとりの痩せて小さいおばあちゃんがいた。
通路を挟んで目の前に座っていたおばあちゃん。
かなりの年齢だと思うが綺麗にオシャレして畳んだ日傘を持っている。
マスクをしていてもここまで聞こえてくる呼吸音。
高い音で苦しそうだ。
でも目は優しく微笑んでいるような目。
あまり見ても失礼かと思って違う方をみていた。
次の日の電車の中でまた前日にみたおばあちゃん。
前日は午後の早い時間だったが今日はもう夕方だ。
(偶然だなぁ)なんて思ってた。
それから2日後のまた同じ電車で同じおばあちゃん。
もうこれは偶然ではなく、この世の人ではないと気づいた。
いつもは気づいていることがバレないようにすぐに意識を別の所へ持っていくようにするのだが、なぜだかその時はすぐにそのおばあちゃんを金色の光で包んだ。
おばあちゃんはほんの少しこちらへ顔を向けて微笑んだようにみえた後すぐに光に溶けた。
そこだけ一瞬明るく輝いた静かな瞬間をみた。
何も考えずに自然に起こったことだった。
そして改めて金色の光の有り難さと神の有り難さを感じた出来事だった。
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