先日、仕事前に寄ったお店で身分証明証の提示をお願いされた。

いつもお財布に健康保険証を入れてあったので出そうとしたら、ない❓

いくら探してもないし、バッグの中を探してもないのだ。

バッグの中身を全部出したがみつからないのでまた後日にしようと思ったら、カウンターのおにいさんが「これには入っていないですよね❓」と言うので見ると、見覚えのある新しいパスケースだ。

そういえば、頻繁には使わないが失くすといけないものをまとめたことをウッスラと思い出した。

その中からいくつのカードと一緒に健康保険証も出てきた。

「あったわ❗😂」の私の声に「ありましたか❗やりましたね❗🙌」とまるで長年の戦友のように喜んでくれたおにいさん😄。

感謝だ😊


電車の時間にも間に合ってホッとして思った。

でもいくら慌てていても、お財布に入っていると思い込み、パスケースを見ても何も思い出さない自分は思い込みがひどすぎる。

(そういえば前にも思い込みの失敗があったなぁ)と思い出したことがある。


10年以上前の、母の末期がんがわかった時。

積極的な治療は嫌だという母が胆管の詰まりを改善するために2週間位入院した時のことだ。

時間の融通がつく私が月曜〜金曜に、会社勤めの妹は夜と土日に病院へ行くことにした。

私は外来が始まる午前9時には毎日病院へ行っていた。

ある日妹が休みをとったので一緒に行くことになり、実家で待ち合わせした時。

「さあ、行こうか❗」と私。

「面会時間は午後3時からだよ。」と妹。

「え〜っ😮❗」

本当に青天の霹靂ぐらい驚いた。

私は外来の始まる午前9時から面会してもOKだと思い込み、毎日のように大荷物を背負って通院していたのだ。

母は末期がんとはいえ自分でトイレにも行ける状態なのに、周りは「何でこの人毎日朝早くから来ているんだろう❓」と思っていたに違いない。

思い出してみると確かに3時頃までは私以外は全部医師と看護師と介護士だったような気がする。

毎日9時になると「おはようございます😊」なんて挨拶しながら病棟内を闊歩していた私にみんな何も言わないでいてくれていた。

医師も看護師さんたちも笑顔で「おはようございます😊」と返してくれていたことを考えると恥ずかしくて穴があったら入りたいと思った。


「この人って愛想がなくて融通きかないよなあ」なんて思っていた看護師さん、本当ごめんなさい🙇。

きっと忙しい時にウロチョロしていた私は結構邪魔だったに違いない。

それをみんな咎めずにいてくれた。


思い込みがひどすぎる私だけど、おかげで人の優しさも経験できるのかもしれない。

これを書いていてそう思った。


 

武藤真美(霊視鑑定師、講師)
 

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