春ですね。
桜が咲く頃に、劇団PIS★TOL第四回本公演「この街の星屑」を上演いたします。
「以心伝心311」から約一年。わたくしの2作目となります。
今回の作品は「時代の流れ」をテーマにした人間ドラマです。
いま上京して約15年、地元で過ごした年月くらいになるわけですが、30を過ぎてから年に数回地元に帰ると時代の流れを憂いてばかりです。
僕の小さい頃は野球したり、クワガタ取りいったり、釣りに行ったり、海を目指してチャリ漕いだり、山に潜って秘密基地作ったり、駄菓子屋で遊んだり、また近所の家族(部落)と集まってプールいったり、帰ってきたらいつもの食堂でみんなで飯食って。大人たちはすぐ宴会、子供たちは店の中走り回って遊んで。なんてなんて楽しかったなぁ〜と。こんな事書いてオヤジだなとも思ったり。
でも今はこんな遊びや付き合いが、僕の田舎でも無くなってきています。子供たちが外で走り回ってる姿も中々見なくなりました。駄菓子屋のおばさんはもういないそうです。いつもの食堂はまだやっています。パパとママは歳はとったけど、輝いていました。だけど、人のコミニティーが減ったからお店は大変そうです。
なんか幼少期の記憶がやけに愛おしい今日このごろ。
そんなこんな思い返していたら、いつのまにか作品になっていきました。
今はその稽古中。
素敵な役者さんたち、温かい人たちに囲まれてなんだか稽古場はあの時のようです。
~「この街の星屑」作品紹介~
物語は、とある商店街の中華哲平からはじまります。
かつては賑わった商店街、そして中華哲平であったが店主の哲平(西川智宏)の死、また時代の流れに押され閉店を余儀なくされる。
哲平の息子、和男(小笠原大史)は父の死後、中華哲平を継ぐも奮わず、妻(知江崎ハルカ)やこれから産まれてくる子供のためにも店を閉め、少しでも安定する仕事に就こうと決心する。
一方、和男の同級生でこの商店街でコンビニを営む一郎(堀之内良太)。
彼は、幼い頃に両親と離ればなれになり商店街の近くの施設で過ごして来た。
寂しい思いをしてきたが、彼の心に明かりを灯したのは和男や、同じく同級生のイッキ(酒井俊介)だった。
彼らは、孤児の一郎を自分たちの遊び場である商店街へ連れ共に遊ばせた。
そんな幼少期を過ごしてきた一郎にとって、哲平、和男、この街の商店街には特別な想いがある。
中華哲平の閉店を目前に、一郎たちの想いが商店街の人々の気持ちを繋いでいく。
流れゆく時代の中で繰り返す様々な形の出会いと別れ。その中で消えることなく人から人へと灯る明かりはいつかあなたと見た夜空の星屑のよう。
-拝啓、未来の僕へ
今日も商店街はみんなで輝いていますか
生まれてきて良かったと思いますか-
☆☆商店街を彩る人たち☆☆
【出演者/役名】
伊藤真 貴史役 ヘアサロン勤務 和男たちの先輩
知江崎ハルカ 夏美役 和男の妻
仲村大輔 ふみや役 細川文房具勤務 和男たちの後輩
軽辺るか カンナ役 ふみやの妻
本倉さつき 麗子役 謎多き商店街の女
松本淳、加藤晃良 【Wキャスト】たま造役 商店街会長
川又咲 若菜役 たま造の孫、高校生
小笠原康太 飛田(とびた)役 一郎のコンビニでバイトをしている若者
五十嵐山人 穴子役 飛田の友達
中澤隆範、大野清志【Wキャスト】 真也役 中華哲平を買い取る金融屋
石川遼、たはらひろや【Wキャスト】 しゅう役 気性の荒い真也の弟分
酒井洋之輔 一郎幼少期役 孤児
西川智宏 哲平役 元中華哲平店主であり、和男の父
酒井俊介 イッキ役 居酒屋イッキ店主 和男の同級生
小笠原大史 和男役 中華哲平店主
堀之内良太 一郎役 コンビニ店主
☆以上のメンバーでお届けします☆
普段伝えられないこと、心から直送の言葉を台本に沢山詰め込みました。
今まで生きてきて感じたこと、今はいないあの人たちにも伝えたい感謝から懺悔まで。今だからこそ伝えたいことをぎゅぎゅぎっと。
物語の小さな商店街の中で生きゆく人々に託します。
これが僕の目指す日本人としての演劇です。
劇団PIS★TOL第四回本公演「この街の星屑」2018年4月4日(水)から4月8日(日)まで
ぜひ、皆さまお誘い合わせの上ご来場くださいませ。
中野劇場MOMOでお待ちしております。
劇団PIS★TOL 2代目 仲村大輔
【ご予約はこちらから💁♂️】
https://www.quartet-online.net/ticket/star44?m=0djhabi
*各種割引あり。是非ご利用ください。
・平日割・初日割・フライデーナイト割・学割・リピート割