2026. 10 NO. 251 リーク VS リーグ
今回のサッカーWCの決勝戦は世界ランク1位と2位との戦いとなった。そして世界最長国際Aマッチ38試合無敗記録を打ち立てた、無敵艦隊スペインが優勝した。
得点王には前大会に続きフランス代表チームのエムバペ選手がその栄耀に輝いた。なお、決勝戦と違い、3位決定戦はノーガードの打ち合いになりやすく、点が取りやすい(五輪の銅メダルほどには選手達に思い入れがないか)。メッシと8得点で並んでいたエムバペ選手が2得点をあげたが、シビアな戦いになる決勝戦ではメッシ選手は無得点に終わった。
解説者の本田圭佑元選手は3位決定戦は不要ではと言っていた。賞金に差をつける(3位のイングランドは2900万ドル・約46億9800万円)、4位のフランスは2700万ドル・約43億7400万円 )ために必要なのか。そうなら3位決定戦での得点は得点王レースから除外してはどうか。本来トーナメント方式の準決勝で負けているので、本来得点数はその時点で決まることになるハズなので。
通算得点のランキングでは、メッシ選手を抜いてエムバペが22得点で1位に。まだ若いので30得点を超すだろう。
エムバぺ選手は前々大会にてエースナンバー10番を背負い母国の優勝を導いてる(10代選手がワールドカップの決勝に出場したのは、1958年大会のペレ選手以来3人目でしかも決勝でゴールを決めたのはペレ選手以来2人目)。
エムバペ選手は、同じ背番号10番の、レジェンド・ペレ選手(優勝3回、通算得点12)、同マラドーナ選手(同1回、同8)、メッシ選手(同1回、同21)と並び称せられる。
日本になじみが深い、レジェンドのジーコ選手もブラジル代表チームで背番号10をつけていたが、母国を優勝させていないので、上記レジェンドたちと並び称せられない。
私は代表チーム背番号10 の「スーパーレジェンド」(WC優勝1回以上、WC通算得点8以上)が入会できる「レジェンド10倶楽部」を作っている(そう呼んでいるだけで実体はない)。当然、敬称略で、ペレ、マラドーナ、メッシ、エムバペの4人。これに続くのは、スペインのオジャルサバル選手か。母国を優勝を導き、5得点挙げている。 MFながら23歳で背番号10を背負い今大会7ゴールをあげた、サッカー発祥イングランドのベリンガム選手か。母国を優勝させるのは容易ではないが。
代表チーム背番号10でないスーパーレジェンドが現れるとすれば、その一番手はエムバペ選手のライバルで怪物と呼ばれるノルウェーのハーランド選手(背番号9)か。現在通算得点7でクリアするのは確実だが、母国を優勝させることができるかが鍵。
今回ベスト4は、世界ランク4位以内、既WC優勝経験国の強豪国となった。顔ぶれは、サッカー発祥のイギリス(ランク4位、優勝1回)、スペイン(同3位、今大会優勝で2回)、アルゼンチン(同2位、同3回)、 フランス(同1位、同2回)となる。
日本は、予選ラウンドをF組(死の組と呼ばれた)の2位で突破し決勝トーナメントに進出したが、決勝初戦で優勝5回のブラジルとあたり、惜敗した。
1994年ドーハの悲劇と呼ばれ最終のアジア予選にて後半ロスタイムに失点し、初のW杯出場を逃した。
それから30年経った今、日本代表チームは、W杯出場及び予選ラウンド突破の常連となり、今回はくじ運に恵まれなかったもののベスト16に入る実力を持つに至っている。FIFAランクも17位となっている。
しかし、ベスト8に入るには、今のままでは容易ではない。下表を見てわかる通り、ベスト8の国のチームには、高い得点能力を持ったエースストライカーがいる。
WC開催前(2025.6.11の現在)FIFAランキングと試合結果
国名 優勝回数 今回成績 ストライカー(背番号、通算得点)
1位アルゼンチン 3回 2位 メッシ10番 21得点
2位スペイン 2回 優勝 オジャルサバル21番 5得点
3位フランス 2回 4位 エムバペ10番 22得点
デンベレ7番 6得点
4位イングランド 1回 3位 ケイン9番 14得点
ベリンガム10番 8得点
5位ポルトガル 0回 8位T C・ロナウド7番 11得点
6位ブラジル 5回 16位T ネイマール10番 9得点
ヴィニシウス7番 4得点
7位モロッコ 0回 8位T ディアス10番 4アシスト
8位オランダ 0回 32位T ガクポ11番 6得点
9位ベルギー 0回 8位T ルカク9番 8得点
31位ノルウェー0回 8位T ハーランド9番 7得点
日本チームの問題点として、今回と同様前回も同じ問題意識があり、カタールで開催された2022WC(11月20日~12月18日 )について、本ブログ2023年6 月号NO.191 (「さいこう! VS さぁいこう!」 )にて、私はこう書いている。
野球の日本代表チームは5大会すべてベスト4以上(第1大会、第2大会、第5大会は優勝)。サッカーの日本チームは、予選ラウンドを突破したベスト16止まり。ベスト8の前には大きな壁が立ち塞がる。昨秋のカタールで開催されたWCのベスト8(選手敬称略)は、優勝国アルゼンチン(メッシ:背番号10、キャプテン)、準優勝国フランス(エムバペ:同10)、ブラジル(ネイマール:同10、キャプテン)、クロアチア(モドリッチ;同10、キャプテン)ボルトガル(C・ロナウド:同7キャプテン)、イギリス(ハリー・ケイン:同9、キャプテン)、オランダ(フィルジル・ファン・ダイク:同4キャプテン)、予想外のモロッコ(ロマン・サイス:同6キャプテン)。
ベスト8では、ほとんどが得点力もあり、強烈なリーダーシップのあるFWやMFのスーパースター選手がいる国ばかりだ。しかも、年齢からまだキャプテンになっていないエムバペを除けばみなキャプテンとなっている。ディフェンダーのキャプテンは、オランダ(現役最高DFとの呼声高いダイク選手)、アフリカ初のベスト4のモロッコ(ロマン・サイス選手)のみ。
日本の歴代キャプテンを見ると、中田英寿選手を除いて、井原正巳選手から吉田麻也選手まで、ディフェンダー、ゴールキーパーがキャプテンを務める。日本人の特質“和の精神”からするとチームの心が一つになるには良いのかもしれないが、厳しい決勝ラウンドで自らの一発で苦境を打開することはディフェンダーではできない。PK戦で真っ先に蹴り成功させて、オレに続けと鼓舞できるストライカーが必要だ。今回の野球の日本代表は、実質キャプテンとしてまとめ役としてダルビッシュ選手がおり、試合の柱として大谷選手がいて優勝した。
ベスト8のチームには、メッシ選手、エムバペ選手、ハーランド選手などエースストライカーがいる。
日本サッカーの進歩に寄与してくれたジーコさんも「チームワークだけで世界一になった国はひとつもない」という。
世界一を口にするのは、ベスト8の壁を乗り越えてからだ。
日本には、かつて釜本邦茂選手というエースストライカーがいた。1968年メキシコシティー五輪では、アジア人初の得点王となった。それから60年弱経つが、 中田英寿選手、中村俊輔選手、本田圭佑選手など司令塔(MF)でスター選手が輩出されたが、エーストライカーといえる選手は現れていない。
上田綺世選手は、24-25シーズンにおいて、 オランダトップリーグのエールディヴィジにて25得点を挙げ、得点王に輝いている。今W杯でも2得点している。日本代表のエースストライカーが誕生する機運が生まれてきた。W杯で得点王争いするエースストライカーが出現することを心待ちしたい。
高市首相はあてが外れた。WCでの日本チームが躍進つづけ、サナエトークン疑惑問題等から国民の目をそらせると期待していただろうが。
しかし、高市首相には何はなくとも産経グループのフジテレビがいた。ついていた。フジ自ら炎上問題を起こし、国民はこの話題に持ち切りとなった。
映画『爆弾』で今年の最優秀助演男優賞に輝き波に乗る佐藤二朗氏と人気若手女優橋本愛さんとが共同主演のフジテレビ『夫婦別姓刑事』の撮影において、佐藤氏が橋本さんにパワハラ問題を起こしたと文春オンラインが7/1に報じた。
本来プロデューサーとしてのフジテレビが不手際でボタンのかけ違いが起こり、迷惑をおかけしたと管理責任について謝罪し、文春報道を否定すべきなのだが。そうではなく、文春報道に乗ったのだ。そして、新作映画『踊る大捜査線 N.E.W.メトロポリスを駆け抜けろ!』(9/18公開)のスピンオフドラマの佐藤氏編から一方的に佐藤氏を降板させた。ドル箱の新作映画の方はしれっとそのまま出演させようとして。
さらに佐藤氏が週刊新潮で反論すると知るや否や世間が知る前に深夜に佐藤氏のパワハラとフジの正当性を述べ、世間を騒がせたと謝罪している。フジ側の管理責任には触れず、謝罪もしていない。それを見て佐藤氏は激怒してフジとは絶縁すると宣言した(佐藤氏は恩師である演出家兼女優渡辺えり女史による女性擁護の発言を受けて、怒りを鎮め、矛を収めたと見られている)。
コンプライアンスを極端から極端へ180度厳しくし、それもフジの保身を図るだけ。そんなフジに対し、ネット民から「フジは中居氏の問題から何も学んでいない」「フジは全責任を佐藤氏に負い被せるのか」と非難の嵐。
佐藤氏の落ち度としては、1度目橋本さんの楽屋に一人で行ったのはしかたないとして、問題をセクハラと勘違いしていた?佐藤氏は注意を受けていたがまたも橋本さんの楽屋に一人訪問した。しかも、二人きりにて「・・・続けるのはよくない」と発言したこと。
この時にすぐさまフジ側が佐藤氏、佐藤氏側の弁護士と橋本さんとフジ側の弁護士を集めて話し合いをすべきだった。そこで、佐藤氏には、問題はパワハラで役者の先輩としてその言動が善意だとしても、それは現在ではパワハラにあたると理解してもらうことをすべきであった(係争ではなく話し合いであれば、佐藤氏側の弁護士も「一般論としてはそうなのだよ」と佐藤氏にそう諭すだろう)。そして、どちらが悪いかではなく、佐藤氏、橋本さん双方、鈍感・無神経な私と違って、繊細であるから、互いに一方的に主張するのではなく、互いに相手を気遣うことも必要と認識してもらうようフジ側が調停すべきだったのでは。
しかるに、弁護士と一緒になって主演俳優を犯罪者扱いするとは。ネット民からバッシングを受けるのは当たり前で、フジの自力再建は無理なように感じる。
敗戦直後昭和天皇は、GHQの王様マッカーサーの所に訪れた際、命乞いにきたかと思っていたマッカーサーに対し、昭和天皇は「全責任は私にある」と発言されたとされ、マッカーサーに驚きと感銘を与えた。その時点で天皇制の存続が確実となった。
(明治天皇が聖帝なら)賢帝昭和天皇とは違い、たとえ本心でからでなくともフジの危機において表に出て全責任は私にあると日枝久氏は言うべきところだが、あろうことか事実上の雲隠れ(ところが、一昨日の「世界文化賞」の発表会見にはのこのこ出てくる。厚顔無恥とまでは言わないが)。
このような者がオーナー会社ではないのにオーナー然と何十年も君臨したのであれば、悪しき社内風土・企業体質を、それが染み込んだ生え抜きの役員が糺すことは無理というものだろう。
落ちるところまで落ちた段階で日テレに吸収合併してもらうか、日航における稲盛氏、日産におけるゴ―ン氏のごとく、外部からトップを招へいすべきであろう。
遡って、なぜ文春は、佐藤氏をここまで極悪人に仕立てたのか。私は文春をか弱き女性たちの駆け込み寺と評価していた。令和の必殺仕事人・仕置人とも思っていたのに。
ドラマの必殺仕事人・仕置人シリーズはすべて正真正銘の極悪人ということを視聴者に知らしめてから成敗していた。
真実はドラマより奇なり。リークした者が極悪人に仕立てた上で制裁してほしいと依頼したのか。やはり文春による自作自演なのか。
パワハラ自体を直接処罰する「パワハラ罪」はなく、しかも悪意からではないパワハラなのであれば、週刊文春のTHIS WEEKのコーナーに載せる程度が妥当と言えるのに。
リークした者は、佐藤氏はありえないし、橋本さんは気の毒にもネット民から文春にリークした張本人とも見られ、過去のことも蒸し返され、バッシングの嵐に遭っている。リークという行為には攻撃性が伴うと思う。果たして鬱に近い状態に陥った橋本さんがリークなどできないと思うのだが。
ともあれ、カンニング竹山氏は、文春に思い入れがあるのか、中京テレビ『ゴゴスマ』で、「最近文春は品がない」と言っていた。親会社文藝春秋社はそれを何と聞く。
さらに竹山氏は、「こんなことはもう止めにしよう!」とも呼びかけていた。皆が不幸になる、誰も幸せにならないと。セクハラ、パワハラに対する規制は、不幸な人を作らないためにあるのに。
「同じ空気を吸いたくない」が極めつけの人種差別がひどい米国においても、米国民主党がポリコレ等を追求しすぎたと反省し始めている。
ましてや、そんな状況にない日本においては見直すべきだ。それを売りにしている弁護士は考え方を変えないだろう。弁護士の選定を含め企業自身が姿勢を見直すことが必要であろう。そして我々庶民も。
しかし、高市首相は息つく暇がない。高市首相を取り巻く環境は、多くの有識者からの批判に加え、文藝春秋2026年8月号にて、異例にも大手4紙が3テーマ(食品消費税1%への減税、皇位継承、衆院の比例45議席削減)揃って反高市になったと書かれる。
とくに国民から批判され、早晩退陣となれば敗着とされる皇室典範改正の問題については、次回252号(こうしつ VS こうじつ)で私見を述べたい。
(次回252号は10/1アップ予定)