20119 NO.3    NOO と NO


NOMOといえば、ノーヒットノーランを両リーグで達成したメジャーリーガー(歴史あるメジャーリーグでも4投手しかいない)野茂英雄投手である。

 私は日本のパリーグの試合をあまり見なかったので、日本ではよく知らなかった。平成7年に野茂投手が天下のフォークボールでバッタ、バッタとバッターを三振に切ってとるニュースを見て再認識した。彼は当時1億円の年俸を捨てメジャーリーグに挑戦した。私は前年の平成6年に銀行を辞め、できるかどうか分からない非営利法人の設立に参画すべく神戸から上京していた。

彼と自分をだふらせ彼の熱烈なファンとなった。日頃サッカーのサポーターをよくもあんなに他人事で熱くなれるものだと冷ややかに見ていた私だが、他人のことは言えない。平成7年7月テキサス州アーリントンで行なわれたオールスターでは自分の息子が投げているかのように緊張しテレビにかじりついていた。先頭打者のホームラン性のあたりがライトスタンドに飛び込んだときは肝をつぶした。結局2回を被安打1本、三振3個、無失点とし、大投手ランディジョンソンと互角にわたりあった。すべての野球人とファンにその実力を認識させ、文字通り英雄となった。

当時ストライキで人気が落ちていており、野茂投手のトルネード投法によるストライクで人気が回復しメジャーリーグの救世主と称えられた。10年間の成績以上に貢献したと評価されており、イチロー選手は間違いないが、野茂投手も野球殿堂入りできるのではとひそかに期待している。

筋肉増強剤でパワーアップした怪力達にひとり立ち向かった侍の姿はもう見られない。メジャー=NOMOで、引退してからはメジャーリーグベースボールをあまり見ていない。

NOROはNOMOと違って人から好かれない。ノロとつく言葉にいい意味思いつかない。ノロ(呪)う、ノロける(惚気話は不愉快)、ノロノロ、ノロマ(鈍間)。野呂姓の方はいい迷惑だ。野呂麻奈子はノロマな子(ヤフーで検索したらなかったが、実在していたらごめんなさい!)。

 人の健康を脅かすのがノロウイルスNorovirus。生牡蠣にあたって七転八倒し二度と牡蠣は食べないと言う人は少なくない。牡蠣が悪いわけではない。人糞について下水に流れて牡蠣に付着したノロウイルスが急性胃腸炎の犯人だ。とすると、下水道が流れ込む海辺から遠い牡蠣の方が生で食する場合はより安全なのかもかもしれない。

 NOROならぬNAMAと言えば、北陸の焼肉店でユッケを食べてO111に感染し4名の方がなくなった。生の肉を食べる習慣は古くないので殺菌対策ノウハウの蓄積は足りないのか。私は生肉は食べない。なんとなく気持ちが向かない。生魚の寿司は、酢飯、がり、わさび、緑茶と殺菌の工夫がなされている。これに加えて日本酒を頼んで私はそれなりの用心をしている。

今回のO111の感染も当然焼肉店、納入業者が問題なのであるが、300円前後で生の牛肉を食べることに消費者も躊躇が必要だ(亡くなった方には申し訳ないが)。

 ハンバーガーチェーンや牛丼チェーンが無用な値下げ競争を繰りかえし、消費者の値段感覚が麻痺していることも影響していると思う。

焼肉店に限らず厨房ダクト火災が増えている。一酸化炭素(CO)中毒事故件数も家庭よりも業務用厨房の方が上回ってきている。安全性を犠牲にしてでも低価格を維持せざるを得ないのだ。

 O111で死者が出ているのに我関せずと牛丼チェーン各社が値下げキャンペーンを展開し、それを手放しに消費者が歓迎する。某テレビ局の番組はミシュランに叱られたにもかかわらず名前を変えていまだに“店はきたないが美味い店”を賞賛し続けている。

みんなNO天気だと言うと、何をアンタが偉そうにという妻の声が聞こえてきそうだ。