ことばの物語
≪かつー活≫
活人剣 殺人剣
剣は人斬り庖丁。活剣とは?
国語辞典によると「人を殺す剣でも、使い方次第で
は人を生かすことという意味」とあります。
剣禅一致を説いた柳生宗矩はこう言っています。
「本来忌むべき武力も、一人の悪人を殺すために用
いることで、万人を活かすための手段となる」と。
果たしてこれだけでしょうか?
さらに調べると、禅宗でも使われています。
「学人を導く殺活自在の師家の働きのたとえ」。
これだけではどういうことかわかりませんね。
『世界宗教用語大辞典』なるものによると「仏教
の禅宗でいう修行者の指導法の一つで、・・・相手
を受け入れて進ませるのを活人剣という。
逆に、激しく突き飛ばすのを活人剣という。」
活かすも殺すも生かす道?
なにか禅問答みたいになりましたね。
活ーいきる・いかす・カツ
字の成り立ちは「氵=水」に「舌=氒=丸くくびれた
彫刻刀の象形」で、水がくびれて勢い良く流れるこ
とで、自由自在にゆとりをもって動くこと。
※別の字書によると「生命の生き生きとして勢いの
ある力をいい、生きるの意味をあらわす。」
活眼(かつがん)
真意、真相などを見抜く眼力。
深く正しく認識する心の働き。
心眼ですね。特に人を見抜く眼、必要ですね。
活字(かつじ)
活版印刷に用いる字型。
活版印刷本は豊臣秀吉が朝鮮出兵のおり、朝鮮経
由で中国明時代のものが初めて日本に伝来したと。
活計(かっけい)
生計。生活を維持するための仕事。
活花(かっか・いけばな)
生きている花。転じて美しく飾った若い女性。
若い女性がいると、花があるなんて言いますね。
「いけばな」は「活き活きと生かす」ということで
ありますね。
活発婉麗(かっぱつえんれい)
生き生きとして美しいさま。
あたかも魚が飛び跳ねる如く躍動感があり、元気
なこと。
活霊活現(かつれいかつげん)
あたかも目の前にあるように、生き生きと表現され
ていること。
文芸作品についていう。
活動写真(かつどうしゃしん)
映画の古称。
英語ではムービー。キネマというのはギリシア語
で、ともに「動く」という意味から。
活を入れる
衰えているものに刺激を与えて活気づけること。
これは柔道からで、気絶している人の腹胸部に強い
刺激して息を吹きかえらせることを言います。
喝を入れると書くのは間違いですが、恫喝してしご
くという意味に用いられて、誤用が独り歩きしてい
るようですね。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
ことばの事典(講談社/日置昌一・日置英剛)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
