ことばの物語
≪ひⅡ-火(部首)≫
韓流時代劇の『火の女神ジョンイ』の主人公は
16世紀後半、秀吉の朝鮮出兵で日本に連れてこ
られた女性陶工であります。
彼女は有田の陶工たちを指導し、有田の母として
親しまれ百歳まで生き、百婆仙と呼ばれていたと
いいます。
【闇を照らす火】
燭ーひ・ショク
「蜀=目の大きい青虫の象形で、長く続く意」で、
長時間燃え続く火、ともしびの意味で、主に蝋燭
の火のことを言います。
燭台(しょくだい)
蝋燭立て。
燭花(しょくか)
ともしびの炎。また、ともしび。
炬ーかがり・たいまつ・キョ
「巨=大きい」で、大きい火、たいまつの意味。
松明(たいまつ)は、多く油脂の多い松を用いたとこ
ろから、この字が作られました。語源は「焚き松」
からであります。
烽ーのろし・ホウ
「夆=峰に通じる」で、峰のように高く上がってい
くのろしの意味。
狼煙と書くのは、狼の糞を混ぜて焚いて煙を上げた
ところからで、こうすると風が吹いても煙がまっす
ぐ立ち上ると信じられていたところからでありま
す。
煌ーきらめく・かがやく・コウ
「皇=大きく盛ん」で、盛んな日の光、ががやく
の意味。
燦ーあきらか・きらめく・サン
「粲=あざやかな白米」で、火があざやかな意味。
灯=燈(ともしび)
「登=のぼる」で、照らした対象物をはっきりと視
界の中のぼす火の意味。
行灯(あんどん)
枠に紙を張り、中に油皿を置いて火を灯す室内照明。
「行=持ち歩く」で、持ち運べる照明器具というこ
とでもあります。
提灯はさげる照明で、灯籠(とうろう)は神仏の前や
軒先、庭などに置く証明。
営=營ーいとなむ・エイ
「宮=部屋の多い家屋」に「熒=陣中に回らすかが
り火」で、周囲にかがり火をめぐらせた陣屋の
意味。
【火の副産物】
煙ーけむり・けむる・エン(=烟)
「垔=かまどから出るけむりの象形」で、火を付し
てけむりの意味。
煙雨(えんう)
けむりのように降る雨。きりさめ。
煙炎(えんえん)
消えかかっている火。
煤ーすす・バイ
「某=暗い・黒い」で、黒いもえかす。
謀(暗くてわからないことを考える)と同系。
墨は菜種油やごま油の油煙の煤や、松煙の煤を膠
で練って作ります。
灰ーはい・カイ
「ナ=右手の象形」で、手でつまむことのできる
冷たい火、はいの意味。
灰心(はいしん)
・元気がなくてしょげている心。失意の極。
・冷たい灰のように無欲で、平静な心。無心の極。
年取って、枯れて灰のようになるといいますが、
これも悟りの無心の極かな?そして、悟った後は
死んで仏になるとな。(笑)
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
ことばの事典(講談社/日置昌一・日置英剛)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
