ことばの物語
〖日常の仏教語〗
一味 いちみ
(日常語) 一定の目的を持った仲間。(=一党)
主に悪事、謀反を企てる集団に関して用い
りれます。(原義:一身)
(仏教)
仏教において「一味」とは、仏の教えが時と場合に
おいて多様であるが、その核心や本旨は常に一つで
あるということであります。
これが仏教を共有する集団やその教えの核心に同意
する人々を指したところから、現在の意味となりま
したと。
面白いのが「悪事をなす集団」ということを強調し
ているところで、真逆の集団でありますね。
仏教ではよくあることで、たとえば辛抱することを
「我慢」といいますが、仏教の本来の意味は「我を
慢心する」で、「俺が俺がと驕り高ぶる心」のこと
であります。
観念 かんねん
(日常語)
・諦めて状況を受け入れること。
・哲学で、人間の意識の対象について持つ主観的な
像、表像。
・心理学では、具体的な物が無くてもそれについて
心に残る印象。
(仏教)
仏教の「観想の念仏」の略で、「観」は知識を操って
観察し、悟りを得ること。「念」は心に思うこと。
つまり「観念」は仏や浄土の姿を思い念じることを
いいます。
【語源・故事諺の勉強】
首級 しゅきゅう・しるし
打ち取った敵の首。
なぜ「首+級」なのか。
それは中国の秦の法で、敵の首を一つ取ると褒賞と
として一階級昇級させたことに寄ります。
金輪際 こんりんざい
強い否定、打消しの言葉で「けっして〇〇しない」
と言う意味であります。
語源は仏教の世界観からであります。
私たちが住んでいる大地の下には、下から風輪、
水輪、金輪と言う層があり、この大地のすぐ下の
金輪の底、風輪と接する境が「金輪際」であります。
つまり大地の極限「とことん」ということからで
あります。
橘中之楽 きっちゅうのたのしみ
将棋や囲碁をする楽しみのこと。
<昔の中国でのお話し。
ある者が果樹園の橘を収穫しようとしたところ、
その中にひときわ大きな実がなっていました。
それをもぎ取取って割ってみると、中に二人の老
人がいて、楽しそうに将棋を指していで、話をし
ていました。その中の一人が「橘のみの中の暮ら
しは楽しいもんだが、根とヘタが弱くて馬鹿者に
もぎ取られてしまったわ」と話していたと。>
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房・井上義昌編
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
ニッポンの謎学/永岡書店
漢字の話し 上・下/藤堂明保著・朝日
