ことばの物語
〖日常の仏教語〗
雪隠 せっちん
便所の異称。
仏教からで、「せっちん」は「西浄ーセッチン」
からで、禅宗で法要の際に仏殿の西側に並ぶ「西序」
と呼ばれる僧侶の用いる便所のことで、「雪隠」は当
て字だそうです。
便所は禅宗で心身の鍛練の道場とされ、私語を交わ
したり高い声を発してはならないとされる「三黙道
場」の一つであります。
※三黙道場とされるのは「坐禅堂・浴室・便所」を
いいます。
関東のつれしょん(小便)、禁忌を犯してしています
ね。これは秀吉と家康が小田原城を見下ろす高台で
並んで小便をしながら、秀吉が家康に関東への移封
を告げたとされるお話しでありますね。
東司 とうす
寺院の中にあるほ便所で、七堂伽藍の一つとして
位置づけられています。
もとは便所の守護神を指していました。
便所は修行の場所一つで、不浄を清める重要な場
所ともされています。日本のトイレの綺麗さは
世界的に評価されていますが、この不浄を清める
精神が生きているのかな?
厠 かわや
「川屋」、つまり川に掛けられた便所ということで、
とても古くからふあったようで「古事記」の中にも
この言葉は出てきていると。
現代の水洗便所ですかね。
はばかり
人目をはばかる所の意から。
他に便所の別称として「御不浄」「手洗(用を足した
後に手を洗う所)」がありました。
仏頂面 ぶっちょうづら
(日常語) 不愛想な顔。不機嫌な顔。
仏教で、仏様の頭頂に宿る無辺の功徳から生まれた
仏頂尊のことで、智慧に優れ威厳に満ちていますが、
不愛想、不機嫌に見えるところからであります。
般若 はんにゃ
(日常語) 日常語として使われるのは「般若湯」と
いう言葉と、般若の面という言葉ですね。
般若湯はお酒のことで、僧侶の隠語でありました。
般若の面の般若は、この面の創作者の名によるもの
であります。
仏教では「般若」は「智慧」という意味で、インド
のパーリー語の「パンニャー=智慧」からで、「般若」
はこの言葉の漢音訳であります。
仏教でいう智慧は「物事をありのままに見抜く深淵
な智慧」ということであります。
※能面である「般若」は女性の嫉妬と怨みを表す怨
霊の面であります。
能の主役の面として「葵上(源氏物語)」「道成寺」
「黒塚(安達ケ原)」などの演目があります。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房・井上義昌編
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
ニッポンの謎学/永岡書店
漢字の話し 上・下/藤堂明保著・朝日選書
