ことばの物語
〖日常の仏教語〗
無分別 むふんべつ
思慮を欠くくこととして戒められますが、仏教では
「無分別智」といわれ重要視されます。
つまり「分別を無くせ」ということで、主体と対象と
の対立ある認識を無くすということであります。
この語源はサンスクリット語の「直観的な認識・
区別のない智慧」という意味の言葉の漢語訳で
大乗仏教の根本を示すものだそうです。
※分別知は「良い・悪い」「正しい・間違い」など
と区別する見方であり、それに執着することは
多くの場合、自分や他者を苦しめる原因となる
と捉えています。
例えば、行き過ぎた正義感はややもすると最悪
の犯罪を犯しかねません。(米国で起きる銃乱
射事件などにみうけられますね。また、宗教的
対立、悲惨な結果になってしまいます。)
平和(正義とする大義名分)の名のもとの戦争、
これを平和のための大量殺人と言ったら??
(もともと戦争がないことが平和であるのですが。)
通達 つうたつ
「告げ知らせる」ことですね。
仏教で、サンスクリット語の「矢を射ること」を意味
する言葉の漢訳で、「矢が貫くように深くその道に
達すること・道理を明らかに知る」ことを意味し
ます。
※達者というと仏教で「悟った人」のことですが、日常
では「芸事の達人・元気」として用いられます。
所得 しょとく
勤労・事業・資産などから得る収入ですが、仏教
で「仏の教えの利得」で、特に言われるのが「無
所得」であります。これは「もはや得るものがない」
つまり、悟りにの境地のことを指します。
同じように「無学」というと、日常の「学が無い」で
はなく「もはや学ぶものが無い」ということで、これ
も悟りの境地を意味しています。
つまり無所得も無学も修行の目指すものである
ということですね。
自由 じゆう
自由、これももとは仏教語で、英語の「freedom」の
訳語に当てられました。
「自らに由(よ)る」、つまり外的な束縛からの解放
ではなく、自己の内面的な開放のことであります。
自分を縛るものは自分であり、人はもともと天真
爛漫であり、童心に近くなるに従って己が仏を見
出し、悟りに至るということですね。
もとはサンスクリット語の「スヴァヤン=それ自
体で存在する」の漢訳語で、何かに依存するこ
となく存在しうる悟りの境地を表しています。
※深く問わないでくださいね。専門家でありません
ので。
固定的に考えるのではなく、自分なりに思うとこ
があれば、それが個々人の正解とすべきですね。
「自らに由る」であります。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房・井上義昌編
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
ニッポンの謎学/永岡書店
漢字の話し 上め下/藤堂明保著・朝日選書
