精霊たちーはがきペン画 作品1567 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖猫〗

 

ネコ科ネコ属の動物で、ネコ科には虎、獅子

(ライオン)、豹などがいますね。

猫はネズミを捕獲する目的で飼われ「家猫」と

して家畜化されました。

日本には弥生時代頃に、大陸から入って来

たようです。

和訓の「ネコ」の語源は「寝子(ねこ)」からで、

確かに良く寝ていますね。

漢字の成り立ちは「犭=けものへん」に「

(田に生える草・なえ)」で、穀物に関係する

動物を表しています。

フレイザーの〖金枝篇〗によると、

中世ヨーロッパでは、麦穂の精霊と同一視

されていたようです。

※ただ、中世ヨーロッパで、黒猫は魔女の使い

 や悪魔の化身とされていたという話もあります。

中国では稲穂の精霊にされていましたと。

西欧ではパンのもとの麦で東洋では米のもと

の稲ですと。

 

白川先生の『常用字解』に次のことが書かれ

ていました。

十二支の「子(ね・ネズミ」日に猫を用いて呪

 をかけることを「猫鬼(びょうき)」という。

 猫には何が不気味なところが感じられるので、

 そのような習俗がうまれたのであろう。

※ヨーロッパには「猫には九命あり」という言葉

 があり、これは猫は容易に死なないと思われ

 ていたとからだそうです。

 日本では猫や蛇を殺すと祟ると言われます。

 執念深いということですね。

 

日本には「化け猫」の話があります。

佐賀藩二代目藩主・鍋島光茂は碁の相手を

 務める臣下・龍造寺又七郎に腹を立て、斬殺

 してしまいます。

 又七郎の母は飼い猫に悲しみと怨みを語り、

 自害します。猫は自害した飼い主の血を甞め

 化け猫となります。

 化け猫は夜ごと光茂を苦しめます。

 行灯の油を甞めている影が障子に映り正体

 がばれ、化け猫は退治されてしまいます。

(この化け猫の話しの裏には、鍋島藩のお家

騒動があるそうです。)

※古くは明り取りの油は魚油でありました。

  魚好きの猫には我慢できなかったようですね。

 

エジプト神話の女神バステト

古代エジプトの猫の頭部を持つ女神。

※もとは雌ライオンの頭部だったそうです。

猫を家畜化したのは古代エジプトが最初

そうでありますと。

バステトは太陽神ラーが人間を罰するために、

己が左目を地上に送り出したもので、彼女によ

って大殺戮を敢行します。

後に、創造神プタハの妻とされます。

 

バステトは人間を罰する役から「王の乳母」と

して、ファラオの守護神であり、これが人間を

病気や悪霊から守護する役割へと変化し、

さらに多産の象徴、豊穣を司る神でもあります。

 

〖招き猫〗

右手をあげている猫は「金運を招く」で、左手を

あげている猫は「人(く客)を招く」といわれます。

東京世田谷にある豪徳寺に招き猫の由来の

話しが伝わっています。

豪徳寺は貧しいお寺でありました。

 ある時、猫が迷い込んできて、和尚さんがか

 わいそうに思い、寺で飼うことにしました。

 ある日、彦根藩主・井伊直孝が鷹狩が終わっ

 て帰り道、豪徳寺の前を通ります。すると、そ

 の飼い猫が「おいで、おいで」をするようのに

 片手をあげて招きます。不思議に思って、寺

 に立ち寄り、和尚と話をしていると雷が鳴り

 雨が降って来ました。直孝公はこの難から

 猫が救ったのだと思いなし、寺を再興し井伊

 家の菩提寺にしたと。

 

【余談】

子子子子子子子子子子子子

何と読みますか?

これは「ねこノここねこ ししノここしし」

     猫の子仔猫 獅子の子仔獅子

ですね。

これは、嵯峨天皇が小野篁に出した問題

で、篁はこれを読んでみせました。

内裏に「無悪善」と書いた立札か立てられ

 ていました。誰も読めないので嵯峨天皇

 小野篁に読ませます。すると「悪(さが)無く

 て善からん」 と読むと、嵯峨天皇は「こん

 なのを読めるとはお前が書いたんだろう」と

 怒ります。篁は「どんなものでも読めます」と

 応答すると、「ではこれを読んでみよ」といっ

 て出した問題でした。

 

            今日一日幸運でありますように!


勉強の主な参考書

<ギリシア神話>

ギシシア・ローマ神話 ブルフチン著 岩波文庫

ギリシアの神話 (神々の時代)

     (英雄の時代) カール・ケレーニ 中公文庫

ギリシア神話 上・下  呉茂一 新潮文庫

ギリシア・ローマ神話辞典 高津春繁 岩波書店

ギリシア・ローマ神話辞典 大修館書

ギリシア・ローマ神話 マイケル・マクローン 創元社

ギリシア神話物語百科(ヴィジアル版)  原書房

ローマ神話物語百科(ヴィジアル版)   原書房

世界の神話百科 アーサ・コットレル   原書房

神の文化史事典               白水社

100の神話で身につく一般教養      白水社

ギリシア神話シンポル事典         白水社

世界神話辞典―創世神話と英雄伝説ー

                   角川ソフィア文庫

【入門書のおすすめ】

ギリシャ神話解剖図鑑 株式会社エクスナレッジ

キリシャ神話の教科書 東ゆみこ監修 ナッツ社 

 

 <漢字の参考書>

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫