ことばの物語
〖ユダの裏切り〗
この話のステージは『最後の審判』から始まり
ます。
イエスと12人の使徒はイエスが指定した家に着き、
過越しの食事をとることにしました。イエスは皆を席
に着かせ言います。
「お前たちの一人が私を裏切る」と。それを聞いた
弟子たちは動揺します。
イエスは続けて「私と同じ皿から食事をとったその
手が私を裏切る。人の子は自らによって書いた
通りに去って行く」。>
(ここには旧約聖書の詩編に書かれてある預言を
実現しようとの意図が示されています。
詩編には次のようにあります。イエスの父なる神
が「あなたは私の子。きょう私があなたを生んた」
(人々の罪の贖いとしての死と、人の身を捨てた
聖霊の復活の預言)ととらえられるようです。
また、復活の演出にはキリストには双子の兄弟
がいて、その兄弟が十字架にかけられたとの説
まで出てきています。)
※使徒~福音を伝えるためにキリストによって選
ばれた最初の十二人の弟子。
福音~英語の「ゴスペル」の訳で「喜ばしい知ら
せ」の意味。
預言~霊感によって啓示された神意。
過越~モーセが「出エジプト」で、ファラオとの戦いでとった
最後の災いで、エジプトの長子が死ぬというもので、
その災いがイスラエル人家を通り過ぎる過ぎるよう
に、玄関の周りに家畜の地を塗ることを指示したも
の。、それでファラオを断念させ、出エジプトを成功
さることとなったもの。
<イエスは晩餐のあと、使徒たちを連れてゲッセマ
ネへ行き、ペテロ、ヨハネ、ヤコブの三人を連れ
てオリーブの山に登り、一人離れてしばし煩悶
します。
「さあ、時が来た。人の子は今、罪人たちの手に
渡される」と言って、山を下り始めます。
すると、闇の中から大司祭やユダヤ人の長老、
ファリサイ派の連中が結託してイエスを捕えるた
めにやって来ます。
その先頭には裏切り者のユダがいました。
ユダはイエスを手渡す事を条件に、既には銀貨
三十枚を受け取り、「私が挨拶の接吻をする人
がイエスだから」と連中に言い含めていました。
そしてついにその時が来ました。・・・・・>
このようにしてイエスは捕えられ十字架にかけら
たのでありました。
ユダは教団の金庫番を任されていて、その不正
利用を隠すため。または金貨三十枚欲しさにイエ
スを売ったとされていますが、最も信頼されていた
ユダの裏切りは、他に理由があったのではないか。
この裏切りには別の理由かあったはずだとして、
いくつかの説が建てられました。
〇イヨカステ(シカル人)のユダは、ローマ帝国を
覆し、ダビデの王国を再建するようなメシアと
してイエスに期待していたが、それが期待外れ
であったことに失望して裏切ったと。
〇イエスの奇跡力をもって神の国の到来を実現
させようとして焦ったあまり、イエスを追い詰め
れば奇跡を振るうかと思ってキリストを売ったが、
案に反してイエスが殺されてしまい、失望して自
殺した。
〇ユダはイエスが人々の罪をあがなおとしているの
を知って、自ら悪役を買ってでた。
ところが、ユダが裏切り者という定説を覆す異端と
されたグノシース派の『ユダの福音書』が発見され
ます。それによると、キリストが預言を実現するため
に、ユダにユダヤ教徒の司祭に自分を引き渡す
ように指示していたと。?!?!
〖ユダの福音書〗
<イエスとユダが秘密裏に交わした会話録>
聞きなさい、お前には「真理」の全てを話し
終えた。
目を上げて雲とその中の光、それを囲む
星々を見なさい。皆を導くあの星がお前
の星だ。
お前は非難の的になるだろうが、非難す
る者たちの上に立つだろう。お前は真の
私を包む肉体を犠牲にすることによっ
て全ての弟子たちを越えるなるだろう。
※グノーシスは「知識・認識」という意味を持ち、1世紀後半
にユダヤ教、初代教会の諸派間で融合した宗教的思想体
系。これは、原始正統派キリストの異端主義者たちか同時
代のキリスト教集団の異質なグループを指したもののよう
ですと。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社)
字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武
部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
