精霊たちーはがき大ペン画 作品1305 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

    ≪せんたくー洗・濯≫

 

「むかしむかし、お爺さんは山に柴刈に、お婆さんは川

に洗濯に行きました。・・・・」

そう、昔々はどの国でも川で洗濯をしていました。

浅瀬で足でふんだり、河原の石に水に浸した衣類を置

いて、棒でたたいたりして汚れを落としていました。

(たらい)が使われるようになると、井戸端が洗濯場

なり、お母さんたちの社交場となりました。

これが井戸端会議でありますね。

明治期洗濯板(鋸のように凸凹に彫られた板)が入っ

て、その板に固形の洗濯石鹸を使って、ゴジゴシとこ

すって洗っていました

私の子供の頃はまだこのスタイルでありました。

和服が普段着であった時代には、上着の着物は貴重で

年に一度くらいしか洗濯をしなかったようです。そのため、

臭いけしとして、着物に香をたく習慣があったといいます。

(現代の老人が老人集を消すために香水を使うのは同じ

発想ですね。フッフッフ・・・)

洗剤は植物の浸水液(さねかずら・さいかち)や灰を使って

いたようです。

 

ーあらう・セン

字の成り立ちは「氵=水」に「先=あらうの意」で、水であ

らうの意味。金文では「止の下に舟」で、水盤で足を洗う

さまをあらわす。

 

〖洗足〗

足を洗う」というと、悪事やよくない仕事をやめて、正業

つくという意味から、さらに現在の仕事をやめるという意

味で用いられますが、もとは仏教からで、托鉢の修行僧

が、寺にもとって泥の付いた足をあらうことで、世俗の煩

悩を洗い去るという意味を含めたものでありました。

〖洗足池〗

東京大田区の南千束(せんぞく)に「洗足池」がありますが、

もとは「千束池」と表記されていたそうです。これが洗足

となったのは、日蓮聖人が病気治療のため身延山か

ら常陸に向かう途中で、ここに立ち寄り足を洗ったと

いう言い伝えからだそうです。

ちなみに、「千束」という地名は、この地域では千束の

稲が免税されていた所という意からであります。

 

〖洗耳〗

耳を洗う」というと、世俗の汚れたことを聞いて耳を洗

い清めるという意味で、次の故事によります。

許由巣父(きょゆうそうほ)」とも言われます。

<故事>

聖人と仰がれている尭帝が許由に帝位を譲ろうと言っ

たところ、汚れたことを聞いたと言って、潁川(えいせん)

で耳を洗い山に隠れてしまった。

その川にに牛を連れてやってきた巣父は、許由のこの

話を聞いて、こんなところで汚れた水を牛に飲ませるわ

けにはいかないと言って、上流に行って牛に水を飲ませ

たという。(荘子)

 

ーあらう・すすぐ・タク

字の成り立ちは「氵=水」に「翟=おどりあがる」で、水

中から衣類をあげるようにして、あらうの意を表す。

※翟は「羽+隹(とり)」で、鳥の羽根が高く上がっている

 情景から、高く上がるという意味をもつ。

 

濯纓濯足(たくえいたくそく)

自分の主張に固執せず時世に合わせた生き方をする

こと。

中国戦国時代の屈原の「楚辞=漁父の辞」の一節。

自分の信念を貫こうとして、時の政府を追放され、

 憔悴している屈原に、老いた猟師が慰めとして次

 のように言います。

 「滄浪の水清(す)まば以って我が纓(えい:冠の紐)」

 濯うべし。滄浪の水濁らば以って我が足を濯うべし。

 

 

                               今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版