ことばの物語
≪しゅんかしゅうとう
春・夏・秋・冬-Ⅱ≫
〖秋〗
太陽暦で9月~11月。
二十四節気では立秋から立冬まで。
英語では「Autumn」で語源は「収穫」を意味します。
もう一つ「Fall(葉が落ちる季節)」という言い方があ
りますが、こちらは本国の英国よりも米国で、多く用
いられるそうです。
ギリシア神話では、晩夏と豊かな秋を運ぶノトス(南風)
であります。
[天高く馬肥ゆる秋]
秋の快適な気候のことで、食欲の秋のたとえとして使
われますが、これは警戒しろとの言葉であります。
収穫時の秋になると、匈奴の馬も肥て力をつけ、北方
騎馬民族の匈奴が収穫物を奪いに来る時期でもあり
ました。
秋の日のヴィヨロンのためいきの
身にしみて ひたぶるにうら悲し・・・・
(上田敏訳ヴェルヌ『落ち葉』)
ちなみに、「商い=あきない」の語源は「秋なふ」で、
「なふ(なう)」は「行う」で、秋実った穀物を持ち寄って、
織物など交換するところからだそうです。
秋ーあき・シュウ
元字は「穐」。
字の成れりたちは「禾(いね)の下に火」に「亀」で、
火を近づけて占いをする亀があきに捕獲され、穀物
が収穫される季節を示したもの。
(補)
「亀」はイナゴなどの虫の形で、秋に大量発生する
虫などを火を焼き殺し、豊作を祈る儀式をあらわした
ものようです。
【字義】
・あきー四季の一つ。
・ときー大事な時。→危急存亡の秋(とき)
・みのりのとき。
・としつき・歳月→一日千秋
和訓の「あき」の語源は確定できないそうですが、
主な説に「飽き満」、「草木の赤き時」がありました。
〖冬〗
太陽暦で12月~2月。
二十四節気では立冬から立春の前日(節分)。
英語で「winter」でゲルマン語の「湿った季節」
という意味からだそうです。
ギリシア神話では、冷たい北風を運ぶボレアース
といわれ、荒ぶる季節神であります。
※二十四節気
春ー立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨
夏ー立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑
秋ー立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降
冬ー立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒
[冬将軍]
冬の厳しい寒さのことをいいますが、
これは、モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さ
と雪が原因で敗れたところからだそうです。
冬ーふゆ・トウ
字の成り立ちは「食物をぶら下げて、貯蓄したさま」
を描いたものて、それに「冫=氷」を付して、凍結する
季節の意を加えたもの。物を貯蔵する季節のこと。
和訓の「ふゆ」の語源は「冷(ひ)ゆ」、「振(る)う」があ
りまとた。
冬瓜ーとうがん・冬葱ーわけぎ
冬来たりなば 春遠からじ
(シェリー『西風に寄す』)
苦難に耐えた跡には、素晴らしい人生の時がやって
くる。もうしばらくの辛抱ってことね。
誤字脱字ご容赦ください。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社) 字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版
