ことばの物語
≪らんー闌・爛・欄・蘭≫
闌、なんて読む?
和訓では「たけなわ」と。語源は不明だそうです。
意味は「最も盛んな時」。
字の成り立ちは「門」に「柬=袋に物を閉じ込め
るさま」で、門でさえぎり閉じ込めるの意味を表す。
また、爛に通じ、たけなわの意味を表す。
もう一つの字書
「門」に「柬=ひきしめる・おさえとめる」で、出入りを抑
える門の意からてすりで、欄干の欄に同じ。転じで、さえ
ぎるなどの意。
闌入(らんにゅう)
みだりに入る。許可なしに入る。
爛ーただれる・ラン
字の成り立ちは「火」に「柬=長い間ひたしておく」
で、火の中に長時間おく。ただれる、にる、ひかる
の意味。
爛熟(らんじゅく)
・果実などが十分に熟しきる。
・物事が十分に成熟しすぎる。(成熟しすぎる、お
もしろい)
その結果、十分に発達して下り坂に向かうとあ
りました。
(売れ筋商品と同じですね。上り調子に売れて横ば
いになった時が見切り時。あとは下がっていきます。
固執すると売れ残り商品になります。)
爛酔(らんすい)
ひとせく酔う。泥酔。
爛発(らんぱつ)
・かがやき出る。
・花が咲き乱れる。
爛漫(らんまん)
・花が咲き乱れるいるさま・消え散らばるさま
・水があふれているさま
・熟睡するさま
・ゆったりと歩くさま・あてどもなく歩くさま。
天真爛漫(てんしんらんまん)
飾らず自然のままがあふれでているさま。
明るく純真で無邪気なさま。
天真は、生まれたままの純粋な性格。
爛腸之食(らんちようのしょく)
自分の胃腸に負担をかけるような暴食のこと。
爛柯(らんか)
囲碁の別名。爛=腐るで、柯=木の枝。斧の柄。
<中国の王質という樵が、森で童子たちが碁を打
つのを見ていて時を忘れ、気が付くと側に置い
ていた斧の柄が腐っていた。帰ってみると見知
った人が誰もいなかったと。>
欄ーてすり・おばしま(古語)・おり・ラン
字の成り立ちは「木」に「闌=門にさしわたして出
入りをさえぎる木」で、てすりの意味。
字義は
・てすり ・おり
・気を横に渡した仕切り、かき。
・文章などを罫でかこったもの。(欄外など)
・井桁。井戸の上のヘリを木で四角に組んだもの。
蘭ーラン
字の成り立ちは「草」に「闌=並んで遮る」で、群がっ
て手すりのように並ぶ。花のランむであります。
蘭摧玉折(らんさいぎょくせつ)
賢人や美人が若くして世を去ること。
本来は、蘭の花が散り、玉が砕け割れること。
蘭亭(らんてい)
晋の穆帝が浙江に建てた亭(あずまや)。
王義之が当時の名士四十一名と会し、曲水の宴を
開いたところで、その時の詩文を集め、それに王
義之が序文を行書でかいた。
その書が書道の絶品とされる蘭亭序であります。
蘭亭序は能書家といわれた唐の太宗が王羲之の書
を愛し、自分の陵墓に副葬させたといわれ、真筆
は残っていないと。今に流布しているものは、太
宗が能筆に書かせた臨書の墨跡だそうです。
これから、芸術品などを非常に愛好し、異常なま
での執着心をみせることを蘭亭殉葬といいます。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
ことばの事典(講談社/日置昌一・日置英剛)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
