ことばの物語
≪きにょうの漢字ー魂・魅・醜・魔≫
おに・きにょう
鬼を部首として、鬼を含む漢字や、死者の霊や
超自然的な作用に関する漢字。
魂ーたましい・コン・ゴン
字の成り立ちは「鬼」に「云=めぐる」で、やすま
ずめぐるたましいの意味。
同じ「たましい」に「魄(はく)」があります。魂は精
神をつかさどり、魄は身体に宿ると考えられてい
ましたる
これは道教の考えで、魂は陽に通じ死後天に向
かい、魄は陰に通じ地に向かうと。
霊幻道士に出てくるキョンシーは、体に魄だけが
残ったものらしい。
魄は落魄(落ちぶれて姿までみすぼらしい)や
「魂魄この世に留まりて恨みはらさておくもの
か」などで見かける字ですね。
鏡は女の魂
刀は武士の魂
一寸の虫にも五分の魂
英語では「蠅にも脾臓があり、蟻にも膀胱があ
る」と表現するようです。
三つ子の魂百まで
英語では「狡猾な狐は年とって白髪になっても、
善良にはならない」
仏作って魂入れず
最も重要なことが抜けていることですが、入魂の
お経をあげないと、仏像、仏画は仏ではないとい
います。
魅ーみいる・すだま・ミ
字の成り立ちは「鬼」に「未=はっきりとわからな
い」で、何とも得体の知れない魔力で人を惑わ
す妖怪。
魅力(みりょく)
人の心をひきつけて、惑わすような不思議な力。
妖怪に魅入られるんですね。魅力的で妖艶な
人は妖怪?
醜男=ぶおとこ・醜女=しこめ
差別用語らしく、PC変換では出てきません。
美男子、美女も逆から見れば差別用語と思う
のですが、差別用語はおとしめるものでありま
すから、違いますね。
魔ーおに・マ
<字義>
◎おに・・・人を惑わす悪い鬼。
魔は悪い鬼ですが、良い鬼もいるというこ
とでありますね。
山岳信仰の修験道の創始者役小角(え
んのおずぬ)には、前鬼、後鬼という善鬼が
守護していました。
◎一事に熱中して本性を失ってしまうこと。
◎人を惑わす不思議な術。ー魔法・魔術
白魔術は好ましい目的の為に、天使の力
を借り ておこない、黒魔術は悪魔を呼び
出して、契約を しておこなわれるようです。
◎仏教では、梵語の「マラ」の音訳「魔羅」で、
仏道修行をさまたげる悪鬼。
男性のシンボルを「マラ」というのは僧侶の
隠語からで、まさしく女人禁制の仏門の修
行の妨げになるものであります。
字の成り立ちは「鬼」に「麻」で、マラの音策の
為に作られたものであります。魔は仏教の鬼、
つまり音訳=意訳でありますね。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
ことばの事典(講談社/日置昌一・日置英剛)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
