ことばの物語
≪おさめるー修・理≫
修験道(しゅげんどう)というと、日本古来の山岳
信仰と仏教が結び付いたもので、山にこもって
修行を行います。この行者を山伏といい、山に
寝起きして修行を積み重ねるんですね。
開祖は役小角(えんのおずぬ)で、飛鳥時代の人
であります。
役小角が終生在家であったところから在家主義
を貫いていて、行者は出家者ではないので、剃
髪をしません。
修験道の神は、
蔵王権現・愛宕権現
若一王子(熊野三山の十二所権現の一柱・本地
を十一面観音とする)前鬼・後鬼(役小角が従えた
夫婦の鬼)
天狗
などであります。
大天狗には名前がついています。
愛宕山の大天狗は太郎坊、秋葉山の三尺坊、
鞍馬山の僧正坊(鞍馬天狗)など、主な修行の
霊山にはいるようです。
修ーおさめる・おさまる・シュウ・シュ
字の成り立ちは「攸=洗い浄める」に「彡=あや」
で、浄めてかざるの意味。また「攸」は長いすじ
となって流れる水の意から、ながいの意味をも
表す。
修羅(しゅら)
阿修羅の略。サンスクリット語のアスラの音訳。
もとは古代ペルシアのアフラ・マズダで最高神格で
あったものが、インドに伝わり粗暴な鬼神とみなさ
れ、仏教では常に帝釈天と戦う悪神でありました
が、仏教に帰依し仏法の護法神となりました。
これが、後に五道に加わり、人間道のすぐ下の阿
修羅道という六道の一つとなりました。
ここに生まれたものは四六時中戦闘を繰り返す
といいます。
修身斉家(しゅうしんせいか)
自分の行いを修め正して、家庭を整え治めること。
儒教の政治観の基本は『修身・斉家・治国・天平
下』とされますと。
理ーおさめる・ことわり・リ
字の成り立ちは「王=玉」に「里=すじ」で、玉の
すじめ、きめ。
玉すじめを美しく見えるように磨く、おさめるの
意味。
道理というと、物の筋道となるのでありますね。
理性
真偽、善悪を識別し、正しく判断する能力のこと。
また、本能や欲望に左右されないで行動する能
力のこと。
古代ギリシア語では「ロゴス」。
これは言葉をも意味します。つまり、論理的に語
られるもの、語りうるものでもあります。
理想郷
理想的な世界。「ユートピア」は「ウ・トポス=どこに
もない国」からで、トーマス・モアの造語で、彼の
小説の題でもあります。
天国、極楽はその代表ですが、モアよると「どこ
にもない」となるのでありますね。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
ことばの事典(講談社/日置昌一・日置英剛)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
