ことばの物語
≪あやまちー過・失≫
<過去>
すぎた時。人に知られたくない前歴。
過ちは過ぎ去ったと解釈して、後悔もほどほど
に、先へ進むべきですね。「忘却とは忘れ去る
ことなり」、反省したら過去のこととね。
過ちの字の成り立ちは「冎に口=人の上半身
の残骨+祝詞の器」で、禍を祓うことを祈る意。
それに「辵=行く」を付して、特定の重要な場所
を通過するために禍を祓う儀式であろう。
(常用字解)
面白い解釈ですが、過ちの意味がスッキリとし
ません。
もう一つの字書
「咼=上に円い穴の空いた骨があり、下にそ
の穴にはまり込む骨のある形で自由に動く
関節」に「辵=行く」で、するするとさわりなく通
過すること。勢いあまって行き過ぎる意を生
じる。
これですね、道を過ったたんですね。
過ちは好む所にあり
失敗は自分の好きなことや得意なことをして
いる時に起こりやすい。
「それ善く游(およ)ぐ者は溺れ、善く騎(の)る
者は堕(お)つ
各々その好む所を以てかえって自ら禍を為
す」(淮南子)
過ちを文(かざ)る
過失を改めようとせずに取り繕ってごまかす。
過ちて改めざる是を過ちと謂う
過ちて則ち改むるに憚ること勿れ
過ちを観でここに仁を知る
過失の原因や動機を観察して見きわめれば、そ
の人の仁の程度がわかる。
「仁」の解釈は、いろいろ難しいことがあるようで
すが、ようは人道、人としての道徳心といってよい
かも。
失ーうしなう・あやまち・シツ
字の成り立ちは「手」に「乙=手からそれれた物」
で、手から物がそれる、うしなうの意味。
「過失」は、やり過ぎ、手抜き、または見逃しの双方
から起きるものでありますね。つまり「過ぎたるは
及ばざるが如し」でもあるんですね。
失言(しつげん)
言ってはならないことをついうっかりと言ってしまう
過って言った言葉
失足(しっそく)
歩き方の正しさを失う。つまずく。
失当(しっとう)
正当ではない。または、失敗と成功。
失路(しつろ)
道に迷う。人生の行路を間違える。
失道寡助(しつどうかじょ)
道理にかなった行動をとっていなければ、人から
の助けを得ることができず、孤独にならざるを得
なくなる。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
