ことばの物語
≪あやー文・綾≫
文ーあや・ふみ・ブン
「あや」というと、飾りのように付いている
いろいろの形で、「文」は「紋」の原字で
あります。
字の成り立ちは「正面を向いて立ってい
る人の胸部に入れ墨を描いた形」。この
入れ墨は、死者の胸に呪文として書かれ
たもので<死者の霊が死体から抜け出る
のを防いで、死者の復活を願うことや、邪
霊が憑りつくのを防いだものらしい。
「ふみ」の字義としていまいちの解字のよ
うに思えますので、もう一つの字書を調べ
てみました。
「文」は「土器につけた縄文の一こまを
描いたもの」で、こまごまとかざりたてた
模様。のち模様式に描いた文字や、生
活のかざりである文化などの意となる。
おもしろいですね、文化が生活のかざり
であるという定義。これほどわかりやすい
ことはありませんね。
そこで、文化と文明の違いを国語辞典で
調べてみました。
文明~科学、技術の発展などによって、物
質的な面での生活が豊かで、便利に
なること。
文化~真理、理想を追求する学問、芸術、宗
教など、人間の精神的諸活動によって
つくられた価値のある成果。
文過飾非(ぶんかしょくひ)
「過ちに文し非を飾る」と訓じます。過ちや誤
りをとりつくろうこと。
「文」も「飾」もかざる、つくろうの意味。
文芸復興
ルネッサンス。再生の意味。14世紀~16世
紀イタリアからヨーロッパに拡大していきます。
ギリシア、ローマの人間性の再生であります。
文事武備(ぶんじぶび)
「文事ある者は必ず武備有り」と訓じます。
文武両道が必要であるということですね。
文人相軽(ぶんじんそうけい)
文人は他の文人を軽蔑視する傾向があると。
嫉妬と妬みが元にあるようですね。
文人墨客(ぶんじんぼっきゃく)
詩文や書画などの風流に親しむ人を言う。
「文人」は詩文や書画などに親しむ人。
「墨客」は書画をよくする人。
綾ーあや・リョウ
字の成り立ちは「糸」に「夌=盛り上がった氷」で、
織物に盛り上がった氷のような模様が織り込ま
れたもの、りんずの意味。
あやぎぬ、織出しの模様のある絹。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
