ことばの物語
≪あまるー余≫
余ーあまる・あます・あまりに・ヨ
字の成り立ちは「食」に「余=のびる」で、食物が
あまる、ゆたかの意味、源字は「餘」餘で「余」は
俗字であったもの。
漢字には意味があり、教えがあります。省略され
ると実用には便利ですが、大切な教えがどこかへ。
これなんか、その代表のような気がします。
豊かとは食物が余るほどあるということですね。
逆に言うと、昔はいかに人々が飢えていたかとい
うことですね。
また、貧困とは食べられないことでもありますね。
食べられない人たちに「人はパンのみにて生き
るにあらず」なんていえますか?「パンがすべて」
であります。
倉廩実ちて礼節を知るであります。
余音梁欐(りょうれい)を繞(めぐ)りて三日絶えず
歌が非常に上手な喩。
梁ははり、柱の上に渡す横木。
<中国に韓娥という歌の名手がいて、歌うと天井
の梁の周りに歌声が響いて、三日後まで消えな
かった。>
さすが中国、言うことが大げさだね。
余韻嫋嫋(よいんじょうじょう)
音が鳴りやんでもなおかすかに残る響き
事が終わった後の情緒あふれる風情にもたとえ
る。また、言外の趣きや情緒のこと。
余り寒さに風を入る
目先のことに気を取られ、後先考えずに行動し、
今以上にひどい目に合うこと。
<まりの寒さに耐えかねで軒や垣根の木を壊し
て燃やし、暖をとったものが今まで以上に寒風
に吹きさらされることになったと。>
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
