ことばの物語
≪あだー仇・讐・寇・徒≫
仇ーかたき・あだ・キュウ・グ
字の成り立ちは「人」に「九=求めるあいて」で、あ
いて、つれあい。
これが仇の意味をもつのは「敵=相手」から「てき」
の意が派生したのと同じ。
仇名(あだな)
・日本での用例で、人の特徴を表した呼び名。
・浮名。男女関係のうわさ。
仇匹(きゅうひつ)
同じグループの仲間。この場合は「かたき」では
なく「あいて」の意味ですね。
仇波(きゅうは)
表面だけに立つ波のことで、わかりやすい人の
心のたとえ。
情けが仇
相手に対する好意や同情でしてやったことが、か
えって悪い結果を招くということ。
讐ーあだ・むくいる・シュウ
字の成り立ちは「二羽の鳥が向き合う形」に「言」
で、ことばでつらなる、こたえるの意味。転じて、つ
らなりあうもの、あだの意味。
寇ーあだ・コウ・ク
字の成り立ちは「宀=家」に「元=人」に「攴=うつ」で、
他人の家に入り込んで人を叩くさまから、他人に害
を与えるの意味。
特に、群れをなしてくる盗賊、外国から侵入してくる
敵のこと。
使われるのは元寇、倭寇くらいですね。
徒ーあだ・いたずらに・かち・ト
字の成り立ちは「辵=道を行く」で、土を踏んで歩く
意味。
字義は、役に立つ内容や効果が何もないこと。
徒死(とし)
むだに、何の役にも立たない死にかた。
徒手(としゅ)
すで、からて、手に何も持ってないこと。
徒食(としょく)
働かずにぶらぶらとくらす。(無為徒食)
徒然(とぜん)
いたずらに、あてもなく。(漫然)
日本では「つれづれ」と訓じ、何もすることがなくて
退屈なさま。
徒党(ととう)
一緒に事をする仲間。(徒党を組む)
徒労(とろう)
むだなほねおり、役に立たないことに努力する
こと。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
