ことばの物語
≪みつー密・蜜≫
「宓=ヒツ」は、「宀=いえ」に「必=閉に通じ、とじる」で、
屋内に閉じこもって、ひっそりと静かにする意味。
この字は「密」と「蜜」に使われていますが、この「閉じ
こもる」と「ひっそりと静かにする」の意味の使い分
けで、用いられているようです。
密ーひそか・みまか・ミツ
字の成り立ちは「宓=ひっそりとしている」に「山」で、
ひっそりとしている山の意味から、ひそかの意味を
表す。
また、「必」に通じ、隙間がないの意味を表します。
密教(みっきょう)
仏教の教説で、最高深遠で、その境地に達した者以
外は窺い知ることができないものという意で、
法身大日如来の悟りの教えでありますと。
(最も、これは密教がわかからの標榜であります。
これに対する他の宗派を顕教といい、わかりやす
く説き示した教えとし、密教は凡人には得ることの
できない高級品とでも言いたいんでしょうね。)
最澄か日本に最初に伝えたものを台密(天台宗)と
いい、その後に空海によってもたらされたものが東
密(真言宗)といいます。
顕教は主に釈迦如来の教えで、密教は大日如来を
教主とし、肉身のままで現世において最高の宗教的
自覚を得ることができるとします。
密葬(みっそう)
(秘密の葬儀ではありません。)
家族やごく近い親類、友人のみで行う葬儀。
もとは、有名人や有力者が死んだ際、大規模になり
準備に時間がかり、本葬に先立つ内輪の葬儀をさし
ていました。
今は、葬儀費用の問題、多数の参列者による混乱
を避けるためや近しい人で送りたいなどにより行わ
れます。
蜜ーミツ
字の成り立ちは「宓=封じ込める」に「虫」で、蜂が
巣に封じ込めたみつの意味。
蜜月(みつげつ)
honeyー moon の訳語で、新婚の一か月間を言い
ます。
これから、婚姻に関係なく親密な関係にあることも
言います。
これには皮肉が込められたいます。甘い新婚期間
と言うよりも、満ちた月はすでにかけ始めると。
語源は、、新婚一か月間、蜂蜜で造った酒を飲むと
いうスカンジナビアの風習からでありました。
甘い一か月と言われるのは
honey=swet moon=month からであります。
蜜蝋(みつろう)
ミツバチの巣を構成する蝋を精製したもの。
<用途>
・化粧品・・・クリームや口紅の原料
・蝋燭・・・パラフィンワックスが発明される以前に用
いられていた。
・医療用途・・・軟膏基剤
・食用・・・花粉由来のビダミン類、鉄分およびカルシ
ュウムなどのミネラル
・その他・・・ワックス、クレヨン、接着剤、ガム、リトグ
ラフ、エッチング、ろうけつ染めなど。
「人の不幸は蜜の味」なんておおちゃくなこと言って
いると「泣きっ面に蜂」になってしまいますよ。
今日一日幸運でありますように
2018.2掲載再考
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
