ことばの物語
≪あたる・あたり・トウー当≫
これも『なおがしら』。
もとの字は「當」で、「尚」に「田」。
尚は窓から空気の立ち上るさまで、ここでは単に音符
にすぎないと。
當は田畑の売買で替地をする際、それに相当する面
積をぴったり引き当ててて取引すること。これから、同
然そうするはずであるという気持ちを表す。(はたして
解字ですかね。語源?とはいうものの、明確な区別は
つきづらいですね。)
ここで白川先生の「常用字解」を調べてみます。
<「尚=神を迎える窓の所に神が現れること」に「田
=田間」で、田の中に神を迎えて祭ること。農耕に関
して、それぞれちょうど時期のよい時に、神を迎えて
祭るので、適当な時期に「あたる・あう・かなう・つりあ
う」の意味に用いる。>
助字とてして「まさに・・・・べし」「すべきである」
士は当(まさ)に天下の憂いに先だちて憂い
天下の楽しみに後(おく)れて楽しむべし (范仲淹)
「先憂後楽」、政治を行う者の心構えであります。
岡山県の日本三名園の一つ「後楽園」の名はこれに
由来します。
ちなみに、三名園の他は金沢の「兼六園」と水戸の
「偕楽園」です。
兼六園は宏大、幽邃(奥深く静か)、人力、蒼古(古
めかし中に深い趣)、水泉の六つを備えているとい
うところからで、偕楽園は、領民と偕(とも)に楽しむと
いう意味で名付けられましたと。
当意即妙(とういそくみょう)
即座に場に適した機転をきかせること。
仏教では、何事もそのままで真理や悟りに適している
こと。
一騎当千(いっきとうせん)
群を抜いた勇者の喩。
一人の騎兵で千人もの数を相手にできるほど強いこ
とから。
当途(とうと)
途に当たるとは
1.要路にいること。重要な地位にいて、権力を振るっ
ている人。2.道をさえぎる。
2018.2掲載再考
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
