ことばの物語
≪なおがしらー尚ーつづき≫
<尚>のことばの物語の続きです。
【尚の音符と意味を含む字】
償ーつぐなう・ショウ
「賞」は音符が「尚」の字ですが、もとの字は「商」で
「たまう」の意味に用いる。これが「つぐなう」「むくい
る」の意味に用いられるときは「償」ととなる。
「賞金」と「償金」要注意でありますね。
「賞金」は賞として与える金で、「償金」は損害賠償
として支払うお金であります。
「しょうきん」にはもう一つ「正金」というものがありま
す。これは、「正貨=金貨・銀貨」のことで、補助貨幣
の紙幣に対して言われます。
(貨幣価値を落とすには、多く紙幣を印刷すればい
いなんて、悪だくみをする国もあるそうな。紙幣は国
家補償の手形のようなもで、国が破産すればただの
紙でありますね。)
党ートウ
もとの字は「黨」で「尚=党に通じ一党に集まった輩
(ともがら)」。
白川先生の「常用字解」を見てみます。
「尚」は神を迎えて祭る窓の所に、かすかに神の気
配が現れることを言う。「黒」の字が福稀れるのは、
煤で黒ずんだ竈(かまど)の色で、竈の上の窓に神
を迎えることを黨(党)という。このことから、炊事を
共にし、飲食を共にした祭祀を共にする仲間で、
利害や目的などの共通性によって結び付いた集
団をいう。
(なんともややっこしい字解でありますが、竈の神
さんは最も身近で、家庭を守る火神、恐れなけれ
ばならない荒神様でもあります。なんやかんや言
っても、つまりは「同じ釜の飯を食った仲間」という
こと。)
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
