ことばの物語
≪やくびょうがみー疫病神≫
疫病神
疫病をもたらす悪神。疫神、厄神ともいいます。
疫病とは伝染病、流行病のことで、もとは特定の地域の
風土病であったものが多く、諸国間の交流が盛んになる
と共に、世界に広まっていたようであります。いわば病の
グローバル化でありますね。
伝染病は物の怪、怨霊、悪鬼などの目に見えないものが
もたらすものと考えられていました。こんなことから、鎮魂
が必要な祟り神とみなされたんでしょうね。
古くは、花が散ると共にあちこち疫病神がいかないように
『鎮花祭』、道の境で入るのを防ぐ『道餐祭』という祭事が
あったと。また、町や村の道の境のしめ縄は疫病神の侵
入を防ぐものであったと。
現在行われている祇園祭や端午の節句も疫病神を祓う
意味が
大きいと。
疫病除けの神さんは、鍾馗、角大師、元三大師など。
(参考:ウキディペディア)
【疫】ーエキ・ヤク
「疒=やまい」に「殳=人を苦しめる厳しい勤め」で、人を
苦しめる流行病の意味。
もう一つの字書
「殳=杖で打つで、役の省略形」。「役」は遠くへ行くの
意味を持つ。
これらから疫とは広く流行する病気。
役人とは、出世第一、隠蔽の習性を身につける人では
ないんですね。「役する人=厳しい勤めをする人」が役人。
だから頭が下がるのです。
上にへつらい下を罵倒するなんて、インテリのすること
ではないですね。(これ余計な事でした)
【病】ーやむ・やまい・ビョウ・ヘイ
「疒」に「丙=ひろがる」で、病気が重くなる。
もう一つの字書
「丙=両股をびんとひらいたさま」で、病気になって体が
弾力を失いぴんと張って動かなくなること。
病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)
「肓=こう」ですよ。「盲=もう」ではありません。
「膏」は、心臓の下、「肓」は横隔膜の上。そこに病が入る
と、針も薬も届かないといわれ、治る見込みがない病で
あります。
これは中国の故事からであります。
<景公という者が夢を見た。その夢に病気が二人の童
子になって現れて「ここに名医がくると。ひどい目にあわ
されそうだ」「とこに逃げよう」「そうだ、膏肓に入ればどう
することもできまい」そして、名医がやってきて景公を診
察をし「この病は薬も効かず、針も届かない。治療法が
ありません」と。>
ある本には、この後、さすが名医と認め、治療を続けさ
せ治ったと書いてあります。おかしいですね、膏肓に入
ると不治の病なんですよ。
これでは、不治の病を治す名医ということになってしま
いますね。
で、調べてみると、景公は4月に発病し6九月の初め
に死んだとなっています。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
2017.7掲載再考
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
