ことばの物語
≪青2≫
緑を青というのは、古代からの慣習であります。
古く昔の日本では色はおおまかで、青・赤・白・黒に大別さ
れいました。その一つ一つには多くの色が含まれています。
青というと緑、藍を含んでいました。良い例が青葉ですね。
あおによし奈良の都は咲く花の
にほふがこどく今盛なり (小野老)
「あおによし」は奈良にかかる枕詞ですが、これは
「みどりゆたかな」というような意味でありますと。
【字の成り立ち】
青は本来「靑」とかきました。
「丹=井桁の中の染料」に「生=あおい草が芽ばえる」で、
あおい。
次の字書は「丼=井戸の中に清水がたまったさま」に「生」
であおい草や清水のような澄み切ったあおをいうと
なっていました。
【青く澄みきったを共有する字】
静ーしずか・セイ・ショウ
「争=あらそう」に「靑=すみきる」で、争いがすみきる。
嵐の後の静けさって感じですね。
静影(せいえい)
水底に映っている月影。
水面ではないのかな?水の底には物影が映りえない。
それとも文学的表現か。
静舎(しょうじゃ)
寺のこと。=精舎
清ーきよい・セイ・ジョウ・シン
「水」に「靑」で、水か澄み切っていること。
粛清(しゅくせい)
完全にきれいにすること。
精ーくわしい・セイ・ショウ
「米」に「靑」で、きれいについた米を表す。
精気(せいき)
天地万物の根元と考えられる気。
ちなみに、元気は生命の根元と考えられる気。
請ーうける・コウ・セイ・シン
澄み切った心でいうで、こいねがうの意味。
情ーなさけ・ジョウ・セイ
まじっけのない心。
情けはまじりっけの無い心でなければなりませんと。
晴ーはれる・セイ
空が澄み切って日が見える意味。
晴天の霹靂
晴れた空に突然になりわたる雷。
思いがけなく突然に起こる変動ですが、もとは筆の
勢いの激しさを表したものであります。
放翁(陸游)病んで秋を過ごす
たちまち起(た)ちて酔墨をなす
正に久蟄の竜の如く青天に霹靂す
酔墨ー奔放な書
久蟄の竜-長い間地に潜んでいた竜
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
2017.2掲載再考
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
部首ときあかし辞典(研究社)
A・ビアス『悪魔の字典』(角川文庫)
これは使える!スピーチ引用名言辞典 モーリス・マルー編 PHP文庫
