ことばの物語
<效=効ーきく・コウ>
<効>
「效」は常用漢字としては俗字の「効」を使う。
字義は
1.ならう・のっとる・まねる
2.いたす
3.いさお・てがら・功績
4.きく・ききめ
「効」は、効果がある。・・・宣伝が効く・薬が効く。
「利」は、思うようになる・・・気が利く・からしが
利く紛らわしいので「かな」で書いた方がよさそ
うとありました。
顰(ひそみ)に効(なら=倣)う=効顰(コウヒン)う
「顰」は、顔をしかめること。
良し悪しを考えずにむやみに真似ることで、
これには、故事があります。
中国は戦国時代、一進一退を繰り返す呉と越
の話し。
この呉と越は、呉越同舟、臥薪嘗胆の故事でも
有名ですね。
<越王の勾践は、呉を滅ぼすために傾国の美女
西施を呉王の夫差に献上する。策は功を奏し夫
差は西 施に溺れて、国を顧みなくなります。そし
て、遂に越 に滅ぼされるのであります。
この西施が病んで郷里に帰ってくる。
心労と病で、顔をしかめた憂い顔。
その顔は、絶世の美人の容貌をさらに美しくした。
これを見た村の醜女が、眉根を寄せてこの顔つ
きをまねた。
これを見た金持ちは門を閉ざし、外出をしなくなり、
門のない家は、家族を連れて村から出て行っ
たという。>
鬼でも住んだと思ったか、この何とも醜い女の
方が驚きですね。
「そんなばかな」と笑っちゃいますね。
これは『荘子』にある話で、例によって孔子批判
であります。
何でも真似ればいいというもんじゃないですよと。
象潟(さしかた)や 雨に西施のねぶの花
(芭蕉:奥の細道)
「ねぶ」は、合歓(ねむ)の木。西施の寝姿のよ
うに美しいですね。
象潟は秋田県にある八十八潟。
『東の松島、西の象潟』と言われる景勝地
松島は笑うが如く 象潟は憾(うら)むが如し(芭蕉)
第一の辞書
<「效」は「攴=ボク・たたくの意味」に「交=
学に通じ、まなぶ」で鞭打ってならわせるの
意味。
転じて、ききめの意味も表す。>
鞭打ってやらせる。効果てきめん。
「人は、身体と精神を脅かすものに従順である」
とはこのことですかね。
第二の辞書
この辞書では『効』と『效』はもともと別字とあ
ります。
<「効」は、「交=人が足を交差させた姿」に
「力」で、実際の結果を出すように努力す
ること。
「效」は、二つのものを交差させて、てらし
あわせること。>
平行線をたどれば、何処まで行っても結果
を出ない。
交叉した所に結果が出るのでありますと。
効験(コウケン)
ききめ。しるし。
効能(コウノウ)
はたらき・効力・効験
今日一日 幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
2014.12掲載再考
