ことばの物語
<鞠ーまり・キク>
♪てんてん てんまり てんてまり
てんてんてまりの手がそれて
どこからどこまでとんてった・・・・・
表の行列 なんじゃいな
紀州の殿様 お国入り・・・・♪
西条八十の作詞。
はたしてこの童謡の題は?
『鞠と殿様』ですね。
子供の頃、女の子たちと鞠つき遊びをしました。
その時歌っていた手毬唄は『あんたがたどこさ』。
懐かしく思い出します。
♪あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ
熊本どこさ 船場さ
船場山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で撃
ってさ煮てさ 焼いてさ 食べてさ うまさのさっさ♪
『悪魔の手毬唄』、横溝正史の推理小説、金田一
耕助シリーズ。
♪うちの裏の前栽に 雀が三羽止まって
一番雀のいうことにゃ・・・・♪
推理小説の見立て殺人、童謡殺人と言われるもの
ですね。
西欧ではマザー・グースの歌が使われます。
マザー・グースの歌という直接の題のものはなく、英語
圏で歌われる童謡の総称ということらしい。
きらきら星・ロンドン橋・メリーさんの羊・ 幸せな
ら手をたたこう・
大きな栗の木の下で・森のくまさん
などが、日本ではよく知られていますね。
アガサ・クリスティーヌの『そして誰もいなくなった』
の見立ての童謡は、『10人のインディアン』
♪一人二人三人のインディアン
四人五人六人のインディアン
七人八人九人のインディアン
十人のインディアンボーイ♪
これを今度は逆に歌っていって、
最後に「一人のインディアンボーイ」となるので
あります。
推理にはもってこいの童謡ですね。
「鞠」に「革」がついているのは、もともと鹿革製
であったところから。
「毬」の方は、「毛皮製」ですと。
『蹴鞠=けまり・シュウキュウ』は、平安貴族の
遊戯として知られていますが、これも中国からで、
発生は軍事訓練であったと。
大化の改新で、中大兄皇子と中臣鎌足の出会
いが、この蹴鞠にあるといいます。
調べていくうちに『元木』というのに出会いまし
た。
それは、競技場の四隅に植えられた高さの基
準の木のこととありました。
東南ー柳 東北ー桜
西北ー松 西南ー松
第一の辞書
<「鞠」は、「革」に「匊=両手ですくう」で、両手
ですくうほどの球形の革で作られたまりの意味。」>
第二の辞書
<「鞠」は、「革」に「勹=つつむ+米=米粒」で、
ぐっと縮めて外から包んだ革のまり。>
こちらの方が、納得ですが、昔には手鞠ほどの
ものしか無かったとすれば「両でですくうほど
の」の意味も解りますが。
「鞠=まり」以外では、「ただす」の意味で使われ
ることが多いみたいです。
鞠按(キクアン)
罪をきわめしらべること。
鞠獄(キクゴク)
罪をただして刑に処すること。
鞠訊(キクジン)
罪人を取り調べる。
鞠育(キクイク)
養い育てること=菊養=養育
鞠子(キクシ)
おさなご=稚子
今日一日 幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
2014.12掲載再考
