精霊たちーハガキ大ペン画  | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。



ことばの物語

  <つるぎ・ケン

 

「千文字」の『剣號巨闕』の『剣』であります。

 

徳川家康の剣(宝刀・飾り刀)を博物館展で見た

ことがあります。

それは引きずり込まれそうな、とても美しい刀

でした。

小さい頃は剣が大好きで、チャンバラ遊びを良

くしたものです。

といっても、独り芝居でしたが。

 

中国に有名な話があります。

干将とその妻莫耶の夫婦の刀匠の話しです。

この話しは『捜神記』、『呉越春秋』にも記され、

日本の『今昔物語』、『太平記』にも出てきます。

現代では魯迅が『眉間尺』(後『鋳剣』と改題)と

して、『故事新編』に上梓していて、感銘を受け

良く覚えています。

『捜神記』を中心にまとめてみました。

楚王は怒っていた。

 剣が出来上がるのに三年を要した。

 妻の髪を炉にいれ、妻の協力を得て出来た陰

  陽二振りの剣。

 陽剣(雄)を干将、陰剣(雌)を莫耶と名づけた。

  そして、その剣を献上する日が来た。

 干将は妻の莫耶に言う。

 「陽の剣だけを王に差し出すことにする。王は

  怒って私を殺すであろう。

  腹の子が男だったら、南山の麓に隠した陽

    剣で、その子に復讐してもらいたい。」王は怒

    って干将を殺す。

  莫耶は男の子を生み、赤比と名づける。

  王は眉間尺という少年が命を狙っている夢を

    見る。

  そして、懸賞金をかけ、それらしき少年を探さ

     せるでありました。

  赤比は山に隠れます。

  ある男がこの子か干将莫耶の子であることを

     知り、王に近づく方法を赤比に教えます。

  それは、その男が赤比と干将の剣を携えて、

     王の元に申し出るという事でありました。

  赤比は将の剣を渡し、自分の首を切り取り

     ます。

  王は喜んだ。

  「これは勇士の頭だ。釜茹でにしてみよう。」

  赤比の頭は三日三晩煮られても崩れなかっ

     た。

  「そんなことがあるのであろうか」と王は驚い

    た。

  そこで、男は王に言う。

  「ご自分で確かめられては」。

  王は釜を覗く。その瞬間、男は剣で王の首を

    落とす。

  そして、男は自分の首を切り落とした。

  釜の中で三つの首は、崩れて形を留めなく

    なったという。

  少し長くなりましたが、書いていてわくわくし

    ました。

 

渡辺綱が京の一条の橋の上で鬼の腕を切り

 落としたのが「髪切りの太刀」。

 

源頼光酒呑童子の首を切り落としたのが

童子切り」。

刀匠の名がついて童子切安綱。天下五大剣

の一つ。

他は、鬼丸三日月宗近太典太数珠丸

 

刃に止まった蜻蛉が真っ二つになったという

蜻蛉切り

 

徳川家に仇なする妖剣 村正

 

子連れ狼の拝一刀の胴太貫

 

兜割の異名を持つ備前兼光

 

南宋八犬伝に出てくる村雨

刀を抜くと露が浮かぶという。

 抜けば玉散る小売りの刃はこれからと。

 

 

西洋では、

アーサー王伝説に出てくるエクスカバリー

聖ゲオルグが竜退治に用いたアスカロン

 

第一、第二の辞書

<「」は「刂=かたな」に「僉=みなそろ

  う」で、もとから先まで均等にきたえられた

   両刃のつるぎの意味。>

両刃のもので、片刃のもをいうと。

 

剣は一人の敵

項羽の言葉で、剣は一人を相手にして

闘うもので学ぶに足りないとして、兵術を学

んだ。

 

剣気

剣の殺気。

今宵の小鉄は血に飢えている近藤勇が

こう言って、勤王の志士の暗殺に出かけます。

ドラマでの話ですよ。

 

剣客

剣士のこと。

 

剣璽(ケンジ)

王者の印の剣と玉。

韓流ドラマ、剣と玉璽(印)を譲るシーンがあ

りますね。

日本では三種の神器 草薙剣八尺瓊曲

(やさかにのまがたま)、八咫鏡

 

剣呑(ケンノン)

剣難の転音で、あぶないこと。

 

剣を按(アン)ずる

剣のつかに手をかける。

 

剣弾

剣のつかをたたいて拍子をとり、不平を詩

った故事から不平を漏らすこと。

 

剣に伏す

剣の上に身を伏せる意から、自殺のこと。

 

剣光

剣の光。

香魂夜剣光を逐いて飛び、青血化して原上

の草となる

  (かぐわしい魂は剣の光と共に飛び去り、

     その鮮血は化して野原の草となってしま

    った。)

これは虞美人のことを詠っています。

  力は山を抜き 気は山を覆う

  時利あらずして騅逝かず

  騅逝かざるを如何せん

  虞や虞や汝を如何せん

垓下に追われて項羽はこう詠う。

虞美人はこれに合わせて舞を舞い、自害し

て果てる。

翌年の夏、その血の跡から真っ赤な花が

咲きました。

名づけて虞美人草ひなげしのことですね。

  

今日一日 幸運でありますように!

 

            誤字脱字ご容赦ください。

 

2018.4掲載再考