ことばの物語
<食ーくう・くらう・たべる・ショク・ジキ>
<食指が動く>
何か欲望を起こすことをですが、これにも故事があります。
鄭の霊公の時、子公が参内する途中、人差し指が動くの
を同行の子家に見せて言う。
「私の人差し指が動く時は必ず何か珍味に有りつくんで
すよ」。
参内してみると、確かに料理人がスッポの料理をしてい
た。
これら、食指という名が人差し指につきましたと。
この話には先があり、この話を聞いた霊公は、からかっ
てやろうと子公にはスッポンを食べさせなかった。
そうすると、子公は怒って席を立ち、鍋の所へ行き、
その鍋へ指を突っ込んでぺろりと嘗めて退出した。
このわずかな冗談が仇となったのか、
霊公は後に子公に殺されてしまいます。
食べ物の恨みは恐ろしいものですぞ。
親指 第一指 拇指
食指 第二指 人差し指 塩嘗指
中指 第三指 丈高指
薬指 第四指 薬師指(薬師如来の右の第四指が
曲げられている)
薬指というのは、薬を水で練る時に使うからと。
紅着指(ベニサシユビ)、この指を使うのが色っぽい。
小指 第五指
<一汁一菜>
これは禅宗で出される質素な食事でありました。
禅僧が長生きなのにあやかって、民間でも一汁一菜が
広まったと言います。
食生活からくる成人病は防げそうですね。
欧米は、貧しい国の一人あたりの食事の数十倍を、
一生涯に摂取すると聞いたことがあります。
第一、二の辞書
<「食」は、食器に食べ物を盛り、それに蓋をした形に
かたどり、食べ物をくうの意味を表す。>
食牛の気
牛を呑み込むほどの大きな意気。
幼くして大きな気象のること。=呑牛の気
食言(ショクゲン)
一旦いったことを食べるように無くしてしまう。
つまり、嘘をつくこと。
食傷(ショクショウ)
食あたりのこと。
食傷気味→同じ食事や、同じ物事の繰り返しで、
嫌になること。
食前方丈
非常に贅沢な食事。
食客
中国の戦国時代に広まった風習。
貴族たちが才能のある人物を客として遇して養う代わ
りに、主人を助けるというもの。
これらの者たちは、
論客、剣客、刺客でありました。
時代劇の用心棒みたいなものですね。
多くの食客を持った有名な者は、
斉の孟嘗君、趙の平原君、魏の信陵君、楚の春申君。
ささやかな御馳走でも、手厚くもてなすと、宴会は楽
しいものになる。
(シェークイピア)
人が何を食べているかより、だれと食べているかを
見ることだ。
(エピクロス)
食欲にまさる薬味はない。(クセノフォン)
腹が空いていれば、何でもおいしいってことですね。
労働は最高の薬味!
食欲は最高の料理人。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
