言葉の物語
<銀・銅・鉄>
金は黄金(こがね)銀は白金(しろがね)銅は赤金(あかがね)
鉄は黒金(くろがね)。
面白いと思ったのが、髪の毛の色との照合です。
金髪、銀髪、黒髪、赤毛。うまく照合してますね。
そして、これらは硬貨の材料でもあります。
ヨーロッパでは、子供が生まれたとき、銀のスプーン
を贈る習わしがあるそうです。これは、一生食べ物に
困らないようにとの願いが込められているとか。
また、「銀のスプーンをくわえて生まれて来る」というと、
「裕福なの家に生まれた」という意味だそうです。
イソップの寓話に『金の斧と銀の斧』の話がありま
すね。
ある時、きこりが川に斧を落としてしまいました。
そこへヘルメス神が、斧を持って現れます。
「この金の斧はお前のものか」「いや、違います」。
次に銀の斧。そして最後に鉄の斧を持ってきます。
「その鉄の斧が私のです」と、正直に答えた。
それに感心したヘルメス神は、金、銀の斧も与えた。
それを聞いた別のきこりは・・・・・。
もうお分かりですね、欲をかいた瘤取り爺さん、舌切
り雀、花さか爺さんの話ですよ。
鉄器の発明は、文明を急速に進化させましたが、
小競り合い程度の戦争を、世界大戦まで広げてしま
いました。
銀
第一の辞書
<「銀」は「金」に「艮=ふみとどまる」で、黄金となら
ずしろがねにふみとどまる意。>
第二の辞書
<「銀」は「金」に「艮=目にくまどる」で、はめこみ、く
まどりに もちいられていたところから。>
まったく解釈が違いますね。
銅
第一の辞書
<「銅」は「金」に「同=つつの形状」で、筒を作る金
属から>
第二の辞書
<「銅」は「金」に「同=穴をあけて突きぬく」で、
穴をあけやすい金属。>
これまた、まったく解釈が違いますね。
鉄・鐵
<「鐵」は「金」に「大きなほこ」で、ほこの材料から。>
第二の辞書
<「鐵」は「金」に「切る」と「呈=まっすぐ」で、
まっすぐに切り落とす刃物。>
切るという事では共通してますね。
銀河九天より落つ(李白)
滝の流れ落ちるさまを喩えたもの。
銀花
ともしびや雪の形容。
銀竹(ギンチク)
大雨のこと。
銅臭(ドウシュウ)
銅銭の臭いのことで、お金に卑しい人や、金の力で出
世した人を皮肉って言う。
鉄火
真っ赤に焼いた鉄で、気性が激しいこと。
鉄火巻きは、賭博所(鉄火場)で食べやすく重宝された
ところから。
サンドウィチと同じ趣向ですね。
または、切り刻まれたマグロを、身を持ちくずしたもの
に喩えて。
鉄仮面
ルイ14世時代、フランイのバスティーユ牢獄に仮面を
つけた男が、実際に投獄されていたという。
正体は不明で、憶測を呼び、さまざまな物語がつくら
れた。
数年前のデカプリオ主演の映画『仮面の男』、ありま
したね。
この時は、鉄仮面の男は、双子のルイ14世となって
ました。
鉄面皮
恥を恥とも思わない図々しさ。
中国の『北夢瑣言』にある話から。
<「時に人いう 光遠 顔厚十重鉄甲のごとし。」
鉄甲は鉄で出来た甲冑。
秀才であるにもかかわらず、光遠は出世欲が強く
人目もはばからないヨイショの名人。>
ただ、考えようでは、ものすごい気骨と考えられませ
んか。
自分が理想とすることを実行するためには、地位と
権力を得ないとできないんですね。
その理想の為には恥を忍んでもと、心で泣いてヨイショ
する。
どうですか。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
