言葉の物語
<久米の仙人>
そもそも仙人とは、道教の理想的人物で,人界を離れ山中
(仙境)に住み、不老不死の術を修め、神変自在の法術を
持つ。
ヨーロッパでは、卑金属から金を造る錬金術を探求し、
中国では不老不死を探求する煉丹術がありました。
ヨーロッパで求めて止まないものは金で、中国では
不老不死であったわけです。
退屈でもしたのでしょうか、久米仙人が空を飛んでいる時、
吉野川で洗濯をしている女性の、真っ白なふくらはぎに目
がくらみ、仙術をなくし、空から落っこちてしまった。
そして、俗世に戻り、その女と夫婦になった。
仙人も 白き女の 足に負け
久米寺の伝説上の開祖。
この謂れとしての話があります。
俗世に戻って暮らしている時、役夫として都造営に駆り
出された。
落ちぶれると人はからかうもので、
「お前仙人だったんだって。仙人だったら、仙術で木材を
運んでみなよ」こんなこと、言われそうですね。
ならばと、久米さん発奮し、大木や大石をあたこちから
飛ばし集めたと。
それにより、造営が速まり、この功績により、時の天皇
さんから三十町の畑をもらい、財をなし、久米寺を建てた
という。
別の話だと、東大寺の大仏殿の建立の祭に、天皇さん
の命を受けて、仙術を使って三日三夜、大木大石を集め
たという。
久米寺は奈良の仁和寺別院の真言宗のお寺で、
聖徳太子の弟目来皇子(めべのおうじ)の創建と言われてい
るそうです。
これも伝説の域だと思いますが。
久米の仙人が修行した所は龍門寺で、その後龍門山に
住んだという。
奈良の龍門寺はすでになく、跡があるのみだそうです。
龍門山は仙境と見なされていて、他に大伴仙人、安曇
仙人が住んでいたという。
いや、仙人だから住んでるかもですね。
化身の神仏
七福神七
吉祥天
寿老人、福禄寿を同体とすると、一体足りません。
寿老人に代って入るのは、大酔っ払いの猩々か吉祥天。
吉祥天は功徳.天とも呼ばれ、インドで幸福を司る女神
として信仰されていて、ラクシュミー(幸福)シュリー(繁盛)
と呼ばれていると。
密教では「この天女は遠い過去の世に現れて、さまざま
な善行を行い功徳を積んだ。だからもしも今の世にこの
天女の名を唱える者があれば、五穀豊穣となり、財宝を
得て、衣食も豊富にあって、満足する。」という。
(「仏像がよくわかる本:PHP文庫」)
密教は現世利益。仏さんの世界というよりも、神さんの
世界ですかね。
ヒンドゥー教の最高神ヴィシュヌの妻とされ、
仏教では毘沙門天の妻ですと。
相当の美人さんみたいですね。
『日本霊異記』には、吉祥天に恋をした坊主の話がある
そうです。
中国唐代の貴婦人の姿で、宝冠をかぶり華やかな装身
具を身にまとってます。
特徴は左手に宝珠、右手は施無印または与願印。
胎蔵界曼荼羅では、虚空院の千手観音の右脇侍。
旦那さんの毘沙門天と一緒の場合は、左脇侍となって
ます。
2016.12掲載再考
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦
