言葉の物語 <青春ーせいしゅん>
年の若い時代。人生の春に例えられる時期。
人生を四季に例えると、確かに季節は春。
それではなぜ青い春なのか。
「青」そのものは未熟を表す要素がありますが、青春の
出所は、話の種として面白いです。
『ことばの豆辞典』から引用、要約してみます。
<古代中国の五行の信仰による。これは一時話題に
なった高松塚古墳の壁画にも描かれていた青龍、朱雀、
白虎、玄武から。
この四神はそれぞれ東・西・南・北を守る神とされてい
ます。
また四季の神ともいわれ、青龍は春、朱雀は夏、白虎は
秋、玄武は冬と。>
これでお分かりですね、春は青春というのが。
北原白秋も、秋の神 白虎 からですね。
これでは壮年を朱夏というかと言えば、これは夏の意味。
白秋は秋、玄武は冬の意味になります。
勿論、青春も春の意味だったですが、新芽が伸びて花が
咲くこの世の春は、若者そのもだったんでしょうね。
ちなみに、相撲の青、赤、白、黒の房もこれによるもので、
東、西、南、北を守る神を配したものだそうです。
まさしくこれは言葉の物語ですね。
○ 悪魔も若い時は美しかった。(フランス俚諺)
悪魔はもとは天使。神に戦いを挑み堕天使と
る。
デンテの『失楽園』の世界の主人公。
日本でいうところの「鬼も十八、番茶も出花」
○ 若さは何であれ、伸び行くものに、老いは何で
あれ、滅びゆくものに似ている。
過ぎた青春を嘆かざるともいい言葉があります。
○ 若者は顔かたちが、老人は心が美しい。
(スウェーデン)
必ずしもこうとは限りませんが、姿かたちを若ぶる
老人になるよりも、心を美しく着飾ることを心がけたい
ものです。
ギリシア。ローマ神話PartⅡ
グラウコスとスキュラ
グラウコスは猟師から海神になった猟師。
ある日偶然とつた魚に乗って、ある島に行き着くと、
そこには魚に不死を与える薬草が生えていた。それを
食したグラウコスは不死の身になったが、魚の尾ひれ
が生えてきた。そして、海に飛び込み、ついに海神と
なった。
ある時、彼は美しいニンフのスキュラに恋をした。
拒絶されたが諦めきれず、魔女のキルケを訪れて
媚薬を求める。
ところが、キルケはグラウコスに恋をして、彼に求愛
する。
グラウコスはこれを拒絶した。
激怒したキルケはその恨みをスキュラに向け、彼女を
呪い腰から下に犬の6つの頭と12本の足を持つ怪物に
変えてしまう。
スキュラはメッシナ海峡の洞穴に住み、行きかう船乗り
たちを食い物にした。
これは何とも、哀れですね。罪無くして罰を受ける。
不条理そのものですね。
何も知らずに、どこの誰ともわからない者の恨みを買っ
てしまう。
低温やけどみたいに、気づかぬ内に身が焼かれてるな
んて。
2016.11掲載再考
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦
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