言葉の物語 <権力ーけんりょく>
他人を支配し服従させる力。
法律に基づく国家・政府による強制力。
とあるが、字の成り立ちからすると、
「世界の平衡を取るための力」ということになると。
それは、「権」は「はかり」を意味する字であるから。
ただ、字の成り立ちが、辞書により三説ある。
まず、角川の「漢和辞典」。
「権」の旧字体は「權」であり「木」と「雚=かん」からなる。
ここまでは三説とも同じ。「雚」は黄色を表し、黄色の花の木
を表す。のちこの字を借りて「はかり」の意味に使う。
意味の関連が無いので、次に調べたのが、
白川静さんの『常用字解』。
これによると、「雚」は鸛(こうのとり)で、神聖な鳥とされ鳥占
いに使用された。それで「権」は「はかる、かりに、臨機」の
意味になる。なるほと゛となる。
念のため、もう一つ山口謡司さんの『感動する漢字』によると、
「雚」の上の「口」は鉄の重りで、下の字はその重りの形が
ずんぐりとした小鳥のような形をしていることを示す。「木」は
はかりに使う長い棒であると。これが一番妥当性がありそう
ですが、もう一つ別の本によると、字源は「良くわからない」と。
これが正解かな。(笑)
ここで、「権」のつく字について少し。
権衡(けんこう) はかり。物事のつり合い。均衡に同じ。
権高(けんだか) 気位が高いこと。傲慢なふるまい。
権度(けんど) はかりとものさし。定規。
権輿(けんよ) ものごとの始まり。はかりも「雚=おもり」から、
車も「輿=こし」から作ることから。
権化(ごんげ) 仏が全ての生き物の苦悩を救うために、仮の
姿になって、この世に現れること。化身。
権現(ごんげん)に同じ。
権現は神を尊ぶ言葉で、仏が日本に合わせで神の姿で現れ
たとする本地垂迹説によるもの。
ここで、本地垂迹説 について調べてみる。
「仏教が興隆した時代の神仏習合の思想の一つで、日本の
八百万の神は実は様々な仏様、菩薩、天部の化身として、
日本に現れた権現である
とする説」で、代表的なものが以下のようになる。
天照大神(あまてらそうみのかみ)=大日如来・十一面観音
八幡神(はちまんしん)=阿弥陀如来
熊野権現=阿弥陀仏
日吉=大日如来
愛宕権現=地蔵菩薩
大国主=大黒天
などありますが、いい加減ですね。とんでもの知識になり
そうですが、この時代の素朴な庶民は、信じたんでしょうね、
もう一つ集英社国語辞典に、権力について以下のことが
記されている。
「ニーチェの思想の中心概念のひとつ。抵抗を克服し、常に
より強力になろうとする宇宙の万物に備わる根源的意志。
それを具現するのが超人であるとする。」
これなんですね、ヒットラーが心酔し実行しようとしたのが。
壮大な思想でありますが、注意して近づかないと危険でも
あります。
私のブログは山の中の方丈庵みたいになっちゃいました。
アクセス数も少なく、閑散としてます。
それもそうですね。自分の勉強の記録ですからね。
2016.11掲載
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦
