今日のことば
旅は私にとって精神の若返りの泉だ。
アンデルセン
ハンス・クリスチャン・アンデルセン。
19世紀デンマークの代表的童話作家。おもしろいことに、
若いころはオペラ歌手になりたかったんですね。
そして、16歳頃その道に入るが、成功に至らなかったとのこと。
そうこうしているうち、バトロンを得て、大学へ行かせてもらうんですね。
『即興詩人』読みました。森鷗外が翻訳して日本に紹介。
『絵のない絵本』も、読んだ。
『裸の王様』『みにくいあひるの子』『親指姫』『マッチ売りの少女』
『雪の女王』『赤い靴』『空飛ぶトランク』など。
享年70歳。
昨日、テレビの番組「音楽の日」で歌ってたね加山雄三、74歳。
「二人を夕闇が包む この窓辺に 明日も素晴らしい幸せが来るだろう
君の瞳は星と輝き 恋するこの胸は 炎と燃えている♪♪♪」
そう高校の頃、君の瞳は星と輝いていた。
恋するこの胸は炎と燃えていたが、誰も気づかぬ、気付かせぬ。
なんて、青春の思い。淡く儚く胸に秘めた思い。
柳亭痴「純情詩集」の一席なんて♪♪。うむ、古い!
旅というとまず頭に浮かぶのは、芭蕉の『奥の細道』
「月日は百代の過客にして、行きかふ人も又旅人なり。・・・・
古人も多く旅に死せるあり。予もいずれの年よりか、片雲の風に
さそわれて、漂泊の思いやまず。」
と、西行にあこがれて、その後をたどる。
そして、
「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」 辞世。
新しきものに触れる。身も心も新鮮になる。
それは、精神の若返りであるとともに、淀みから抜け出す
方法でもある。
場所を変えると、新鮮な空気に取り囲まれる。
自動的に精神が浄化される。
人生は旅に例えられる。
有漏路より 無漏路へ帰る一休み
雨降らばふれ 風ふかば吹け
一休の名の意味するところ。
この世を仮の宿りとするならば、ちょいとお邪魔しますよ。
西洋絵画解読事典ひろいよみ
壺
水差しと区別して、取っ手のない壺。
パンドラ、プシケが持つ。
パンドラの箱とよく言われますが、パンドラの壺が方が
時代的に似合ってますかね。この壺には蓋がついてるとのこと。
香油の壺を持つのは、マグダラのマリアとイレネ。
イレネは、多くの矢を射かけられた聖セバスチャンを介抱し、
回復させた聖女。後に看護師の守護聖人となる。
五感の一つ、嗅覚の擬人像の持ち物。
ネメシスは大きな壺を持ち物とする。
ネメシスは、ギリシア神話の夜の娘たちで、
傲慢さでかたくなになった心の人を罰する。
炎を噴き上げる壺は、慈悲と聖愛の擬人像の持ち物。
イスラエルの民が、マナ(天が与えた食べ物)を集めるのに
壺が使われる。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字御容赦
2016.2掲載再考