ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

〖花札の花〗Ⅲ

 

ーキク

語源は奈良時代、つ中国からはいって来た時の

漢音そのままであります

漢字の成り立ちは「艸(くさ)+勹(つつむ)+米

で、手の中に米を丸めて握ったような花の形か

ら。

 

菊紋は天皇家の家紋でありますが、これは鎌倉

時代に後鳥羽上皇が菊を愛し、服や牛車に菊紋

を用いたことに始まると。

天皇家の菊紋は「十六葉八重表菊」と呼ばれる

ものであります。

 

重陽の節句」は「菊の節句」ともいわれ、中国

から伝わった五節句の一つで、長寿を祈念しま

す。

※「重陽の節句」は、最大の奇数(陽数)九の重

 なる(重陽)九月九日(陰暦)に行われます。

 邪気を払い、無病息災、長寿を願います。

 

長寿を願うことから「菊の節句」と呼ばれる由来

があります。

中国の「芸文類聚」の中に「菊水伝説」という

 のがあります。

 河南(中国中東部)の「レキ」という地方に流れ

 る川の源流には無数の菊が自生し、その菊の

 花から落ちた雫や露が集まり谷川となって流

 れていると。

 この谷川沿いの集落に暮らす暮らす人々は

 百歳を超える長寿の者ばかりであったと。

もう一つの伝説。

「列仙伝」に出てくる仙人・彭祖(福禄寿・寿老

 人のモデル)のお話があります。

 彭祖(ほうそ)は伝説の帝・堯の時代から夏・殷・

 周王朝と八百歳近くまで生きたと。

 その彭祖は長寿の養生法として、菊を仙薬とし

 て常用していたと伝わっていました。

これらから、この日に酒杯に菊の花びらを浮か

べて飲む(菊酒)ということがなされるようにな

ました。

 

日本では平安時代から明治時代まで、皇室行

事として行われていました。

現在の秋の園遊会は、姿を変えた観菊御宴

であると。

 

紅葉(=椛) もみじ

  うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ

                         良寛

喜びも悲しみも、良しも悪しも見せながら

大地に帰って行くということですね。

良寛の辞世とされますが、これは別人の作くで、

良寛の記憶にあったものといわれます。

もう一つ良寛の辞世とされるのが

 形見とて何残すらむ

   春は花 夏はほととぎす 秋はもみじ葉   

これは良寛作であると。

 

和訓の「もみじ」の語源は古語の「もみず=色

が変わる・染まる」という意味からで、紅葉は

特定の草木ではなく秋に色ずく葉全般を指し

ていました。

色変は紅、黄、褐色とあります。

その中で、「カエデ科」の数種を特に「モミジ」と

して鑑賞されます。

 

和訓の「カエデ」の語源は、葉の形が「カエル

の手」に似ているところからで「蛙手」とも表記さ

れます。

特に葉の切れ込みが深いものを「モミジ」、切れ

込みの浅いものを「カエデ」と呼ぶようです。

 

 やなぎ

「やなぎ」には「柳=枝垂れ柳」と大地から直に

伸びる「楊=かわやなぎ・ねこやなぎ」があります。

→爪楊枝

 

和訓の「やなぎ」の語源はたくさんあり、それぞれ

楊の特徴を表していました。

最有力説は「矢の木」。古くは矢の材料でした。

・「楊」はあの世とこの世を区別する境界の象徴

 で「ユノキ=斎木」から。

・柔らかく戯れるところから「ヤハナエキ=柔萎

 木」と。

・細長く糸のようであるところから「イトナガキ=

 糸長木」の略「ヨナキ」から。

・魚を捕える仕掛けの「梁(ヤナ)木」から。

 

柳は水辺、水路沿いや井戸あたりに多く植えら

れているところから、井戸の幽霊、柳の下の幽霊

はベストな組み合わせですね。

 

花柳界ーかりゅうかい

花界柳巷(かがいりゅうこう)とも言われます。

花界は美しさを女性(遊女)にたとえ、柳界は遊郭

に多く柳が植えられていたところからであります。

 

柳葉魚 ししゃも

柳の葉がシシャモに似ていて、秋の終わりに川

へ遡上して卵を産むところから。

 

柳眉 りゅうび

柳の葉のように細くて美しい眉。美人のたとえ。

柳腰 やなぎごし

細くしなやかな腰。美人のたとえ。

 

敗柳残花 はいりゅうざんか

美しい女性が老いて、容貌が衰えたことのたとえ。

 

梧桐 あおぎり

白桐に対して幹肌が青緑で、大きな葉がつく様子が

キリに似ているところから名付けられました。

桐はキリ科で梧桐はアオイ科であります。

日本では古くからこの二つの木は混同されてきま

した。

 

中国の経典「詩経」に

鳳凰は梧桐にあらざれば栖(す)まず」とあるとこか

ら、鳳凰(瑞兆の鳥)は梧桐に宿るとされてます。

「一葉落ちて天下の秋を知る」といわれますが、こ

れ梧桐の葉のことで、立秋になると葉がまず一葉

落ちるといわれ、これにより秋の到来を知るという

ことであります。

 

 

              今日一日幸運でありますように!

 

 

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) d)4?d@)

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫

ニッポンの謎学/永岡書店

本当は怖い日本のしきたり/彩図社