ことばの物語
〖利益〗りやく
金銭の収支などでは「りえき」と読みますが、も
とは「利益(りやく)」といい、仏教語でありました。
仏教の「利益」は「人々を仏法(仏の教え)に導い
て煩悩による苦から救うこと」を意味します。
また、浄土に迎えることをもいいます。
主とするものは「来世利益」でありましたがたが、
現世における災厄(病平癒など)からの救済(現世
利益)についても言われるようになりました。(特に
密教)
神道では御神徳といわれるものがあり、神仏習
合で、これも御利益とも言われるようになりました。
御神徳とは、その神が持つ超越的な力のことで、
五穀豊穣の神徳・商売繁盛の神徳・病気平癒の
神徳などに霊験のある神などとされます。
そして願いに応じて、それぞれの神に祈願します。
俗に「寺院では近況を報告するもので、願いは
神社にするもの」という言葉は、神仏の違いを
端的に示していますね。
「会社」の「社」の字は「示(祭卓)+土(盛り土)」で、
土を高く盛り上げた土地神を表しています。
この周りに人々が会して御利益を願った所であ
ありますと。
お客様に奉仕すると御利益がありますよ、だか
らお客様は神様ということになるのでありますね。
英語の「serviceサービス」の語源はラテン語の
servusで「奉仕する者・奴隷」という意味からだ
そうです。
あって欲しいものは「神仏」でありますが?
古代ギリシアの哲学者・クセノファネスは言って
います。
「神は人に似ているのではない。人が自分に
似せて神を創造している。
牛や馬に手があれば、自分に似た神を描い
たであろうと。」
ただ、この言葉は神を人が創ったできなく、神の
姿を創ったということで、神を否定するものでは
無かったようです。
その証拠として次のことをも言っています。
「神は唯一であり、神と人間の中で至高であり
肉体においても精神においても人間とは異
なる」と。→ここに一神教の萌芽がみられると。
パスカルは次のように言っています。
「理性によって神の実在を決定できないとしても、
神が実在することに賭けても失う者は何もな
いし、むしろ生きることの意味が増す。」と言っ
ています。
ともかく、人は何か知らない超自然のものに
自分の生き方を見ていて欲しいと望むもので
はないでしょうか。それが生きることの意味を
増すことにも通じると思います。
、
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、 /渋谷申博著
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社) d)4?d@)
字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
ニッポンの謎学/永岡書店
本当は怖い日本のしきたり/彩図社
