昨日は盆の入り。
16日までの４日間がお盆ですね。
（一部地域では7月）
お盆は、お墓参りに行っても
ご先祖様の霊が帰ってくるから
いないよ。とか言いますよね。
お盆といえば、子供の頃、
夏休みに両親の実家に行くと、
盆提灯に明かりが点いてたな
という記憶がある程度
その為、お盆と言っても、さほど
興味もなく、お盆についてあまり
よく分かっていませんでした
お盆とは
お盆は、日本の仏教文化と
思いきや、実は・・・
伝来した仏教と、日本古来の
ご先祖様を大切にする信仰が
結びついたものです。
一説は、
中国から伝わった仏教の
「盂蘭盆 (うらぼん)」が由来。
（「盂蘭盆会 (うらぼんえ)」とも）
語源はサンスクリット語の
「ウラムバナ」＝(逆さに吊られた苦しみ）
を漢字で音写したもの。
盂蘭盆（うらぼん）は・・・
お釈迦様の弟子が、亡くなった母を
神通力で見ると…
餓鬼界(＊)に落ちていた母親は、
逆さに吊らされ、食べる物･飲む物が、
全て燃え飢えと渇きに苦しんでいた。
お釈迦様に相談すると、
夏の修行を終えた僧侶達に
食べ物を供えささげると良い
という教えに従ったところ、
功徳により母親は、極楽往生が
出来たという事から精霊を祀る行事。
先祖が苦しんでいる、困っているのを、
生きている子孫が助ける
助けるために供養する。というのは
中国から入ってきた考え方。
一方、日本では古来から、
八百万の神を崇拝、先祖の霊を祀る
「祖霊信仰」がありました。
“私たち人間は祖先に基づき、
祖先は神に基づくからこそ
祖先を大切にする”
という古い歌が残っているそうで。
「自分達がこの世に存在するのは、
祖先のおかげ」と古代日本人は考え、
祖先は、生きている子孫たちを守り
影響を与えると信じていました。
２つの思いが結ばれた
仏教からの、先祖「供養」
日本の、先祖に「感謝」
２つの思いが結ばれたのが
今の日本の「お盆」の行事です。
あの世から帰ってくるご先祖様
仏教では、成仏したら下界、
この世に帰ってくることは
ないのです。
日本では、あの世からこの世に
行き来して、人間界と関係を
持ちます。
だから子孫を守り影響を与える
ことができるのです。
なかなかお盆に両親の田舎に
帰ることは出来ないですが、
お盆に行ける機会があったら
守ってもらっている事に感謝して、
お迎えしたいと思いました。
ーー
＊餓鬼界
常に飢えて食べ物を欲している。
飢えによって苦しみを味わう世界。
お寺では、
餓鬼界で苦しんでいる餓鬼に施す
施餓鬼会（せがきえ）が行われます。
宗派により呼び方も違います
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