世界史 B 9ページコーヒー紅茶と砂糖との出会い
エジプトやシリア産の砂糖は、十字軍やイタリア商人の手を経てヨーロッパへと伝えられたが、15世紀になるとムスリム(イスラム教徒)から製糖の技術を学んだヨーロッパ人は大西洋諸島で自ら砂糖生産に乗り出した。さらにコロンブスは、第2回の航海の時にサトウキビの苗をアメリカ大陸にもたらし、これ以降、カリブ海諸島やブラジルを中心に黒人奴隷を用いた大規模な砂糖プランテーションが開始された。アメリカ大陸で生産された黒褐色の粗糖はイギリスの
リバプール、オランダのアムステルダム、フランスのマルセイユなどの港町に運ばれここで同じ円錐形の土器を用いて白砂糖に精製された後、ヨーロッパの諸都市に売り出された。
一方コーヒーを飲む習慣は、15世紀頃にアラビア半島西部の(モハ)モカで始まったが、17世紀になるとカイロやイスタンブールにならってロンドンやパリにもコーヒーハウスが出現した。さらに18世紀以降、イギリスでは上流階級の女性の間に砂糖入りの紅茶を楽しむ習慣が生まれ、この頃からイスラーム世界を含め、砂糖入りのコーヒーや紅茶は大衆化の一途を辿ることになったのである。
このように我々の日常生活で使っているものが、どのような歴史を持っているか調べてみよう。