世界史 B 8ページ
史料が語る砂糖の生産と消費
12世紀頃までにサトウキビの生産が下エ
ジプトから上エジプトで拡大するとエジプトはイスラム世界第一の砂糖生産国へと躍り出た。マルムーク朝時代エジプトの知識人ヌワイリー(1333年没)によれば、円錐形の土器を用いて、煮沸した糖汁から黒い糖蜜を分離しこれを繰り返す事によって、白砂糖の結晶が作られたという。またマルコポーロの旅行記(世界の記述)は幻の時代に円錐形の時を用いる製糖方がエジプトから中国へと
伝えられたと記している。砂糖生産が拡大すると砂糖の消費量も一段と活発になった。マクリーズィー(1442年没)の【エジプト史】は次のように述べる。カイロの甘菓子の市場では毎年ラジャブ(第7月)になると美しい光景が出現する。砂糖で作った馬ライオン猫などの菓子が店頭に吊るされ、子供向けに売られる。身分の高い人も低い人も、家族や子供たちのために皆これを買い求める。