次の日の昼休み、あたしはちえみから預かった写真を渡そうと思い
林 啓太先輩の教室を訪ねた。
2年生のクラスを訪ねることなんてなかなかないことなので
朝からちょっとだけ緊張していた。
そしてその緊張は、先輩のクラスに到着したとたんにMAX状態…。
ドキドキいうあたしの心臓を、必死に静めようとしながら
入り口付近にいた男の先輩に声をかけた。
「すみません、林 啓太さんはいますか?」
「え?啓太?あー、もしかして愛の告白とか?笑」
「ち、ちがいます!!ちょっと用事があるだけです!!」
不意にそんな風にからかわれたので、あたしはとっさに、そして必死に否定した。
誰があんなチャラ男に告白なんかするか!!!!!
「うそうそ。ごめんね、あいつを訪ねてくる女子って大体そういう用事だからさ。
啓太ね、さっきまでいたんだけど、多分部室じゃないかなー?軽音部。」
「そうなんですか、失礼しました…」と言って軽く頭を下げて
あたしは2年生の教室を後にした。そして軽音部の部室を目指した。
軽音部の部室は、校舎の一番奥にある。
普段は全く行かない場所なので、なんだか探検してる気分のあたし。
そして部室に到着して、扉をノックしドアを開けた。
「すみませーーん。林 啓太さんはいらっしゃいますか?」
「………」
返事がない…どうしよう。
とりあえずもう一度同じことを言ってみたけど、またまた返事がない。
なので仕方なく、中に入って確認してみることにした。
するとそこには、椅子に腰かけたまま居眠りしてる 林 啓太さんがいた。
茶色くてふわふわした髪の毛が、お日さまに透けてとっても綺麗だった。