こんにちは、絶學無憂(ぜつがく・むゆう)です。
このシリーズは元HSBC証券社長の立沢賢一氏による情報リテラシーの動画を紹介するところから始まりました。まだ、ご覧になっていない方はぜひご覧ください。非常に勉強になります。
この大統領選の行く末を追ってきましたけれども、情報リテラシーの重要性がいやというほど明らかになってきました。
リテラシー literacy というのは、「読み書き能力」という意味なのですが、そこから転じて「また,ある分野に関する知識やそれを活用する能力」としても使われます。情報リテラシーとは情報を使いこなす力、と言ってよいでしょう。
今回選挙のニュースを追ってみて、これは、端的にこのように表すことができる気がします。
つまり一歩間違えれば、陰謀論にハマってしまうし、反対方向に一歩間違えれば権力に洗脳されてしまう。そのような難しいバランスの中で情報を検証して、やっと情報リテラシーが得られる気がします。
図の右側というのは、表情報、主流メディアが伝えるような情報をそのまま受け入れてしまうような状態です。
もっとも主流メディアがまっとうなジャーナリズムを実現していてくれれば、いちいち心配する必要はないのですが、このブログで追ってきたようなあからさまな偏向報道の存在を見ると、主流メディアの伝える表情報というのは、発信者側の意図が反映されて取捨選択された歪んだものであり、それをそのまま受け取ると、情報発信者の狙い通りに操作されてしまう、事実上の洗脳状態となってしまいます。
この反対の極には、図の左側に裏の情報、というのを置いてみました。情報の裏を取るという作業をどんどんやっているうちに、だれも知らないような情報に魅了されてだんだんと世間の常識から外れていってしまいます。そうすると、これは陰謀論にハマった状態となります。
どちらも余り健全な状態とは言えないので、この間くらいの立ち位置がよいのではないでしょうか。
とはいえ、どこが真ん中なのか、というのは難しいですね。
一番右側には、CNN、NBC、CBS、New York Times、Washington Postがずらずらと並ぶでしょう。
イギリスのBBCもここです。今回のことがあるまでは、私は全然BBCを疑ってませんでしたよ。大好きなドラマもいっぱい作ってますしね。でもそれがまさに向こうの意図なのかもしれませんね。政治的な意図が一番上にあって、その下にいろんな番組制作があるのかもしれません。
これは面白い資料ですが、トランプ政権の最初の100日間を、ポジティブ(緑)に、あるいはネガティブ(赤)に報じた記事の割合を調べた結果です。
この時期というのはロシアゲート疑惑が吹き荒れた時期だということを思い出してください。結局証拠がなかったのですが、トランプさんがロシアと結託して選挙を操作したという疑惑です。
ある政権がどの程度ポジティブ、あるいはネガティブに報じられるべきか、という尺度はないので、ときには批判がふさわしいときもあれば、称賛がふさわしいときもあるでしょう。
これによってどこが中立か、を決めるのは難しいですが、同じ期間にどれくらいネガティブに報じたかで、反トランプ度の順位をつけることはできますね。赤の数字が大きいほど反トランプということです。
Foxは主流メディアの中では唯一のトランプより、保守系メディアとされていますが、それでもポジティブとネガティブが50%くらいで、べったりトランプ寄りというわけではなかったこともわかります。
AP通信、共同通信もこの図でほぼ右端の同じ立ち位置で、これらを情報源として垂れ流しニュースを発信する日本の主流メディアの数々、NHK、朝日新聞、読売新聞なども右端。大統領選に関しては、本来保守といわれる産経新聞まで同じ立ち位置でした。
Fox は、アメリカのリベラルな人たち(彼らは自分たちが真ん中だと思っているので)から狂人が見るニュース、のように見えていると思いますが、立ち位置は上図では真ん中に近い右側くらいの印象です。
これに対して、政治的にはFoxよりも保守(政治的に右)の路線になるのが、Newsmax、OAN (One America Network)、そして大紀元新唐人メディアグループなどで、このうち私は大紀元エポックタイムズをよく見ていますが、政治的にはかなり右、だと思いますが、情報の質を見ると、裏が取れるようなかなり固い情報しか流していないので、上図では真ん中あたりに位置する感覚です。
プロジェクト・ヴェリタスも実際の録音テープや映像を見せるという意味で、信憑性が高く、政治的には明らかに右寄りですが、上図では真ん中あたりです。
日本語のYouTubeでは、JCUさんと及川幸久 THE WISDOM CHANNELさんが、藤井厳喜の『ワールド・フォーキャスト』さんが信頼度が高い印象です。プロと呼べそうなこの人たちに対して、素人衆のHarano Times Official Channelさん、カナダ人ニュースさん、闇のクマさん世界のネットニュースchさんもだいたい同じ立ち位置かな。全員政治的には保守で、コメント欄はネトウヨが主でしょう。
ケント・ギルバートさんは、大統領選については、ドミニオンの違法性はない、選挙不正もあったとは思うが、トランプ政権が主張するほど大きなものではない、という立場でした。ですが、アメリカ人弁護士であるという立場からの発言は、そういう風に見るのかといろいろ勉強になりました。これはこれで、上図では真ん中あたりの立ち位置だと感じています。
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