こんにちは、絶學無憂です。

 

私は、イギリスにいるのですが、いやー、大変なことになってきました。

 

何が大変って、とうとう田仲真治さんのチャンネルでYouTubeデビューしてしまいましたよ。

 

 

 

今回の記事は、この動画の内容とだいたい同じですが、読まれて不安になる方もおられるかもしれませんので、あらかじめお断りしておきます。が、いつも通り、そうやって心の揺れを作った後でまんなかへ戻っていくつもりで書きますので、まあ、どうなりますか、興味のある方は先へ読み進んでください。

 

 

しばらく前からずっと、このウイルス禍について書かねば、と思っていたのですが、最初のうちは(日本で騒がれていた頃は)そもそもニュースを追っていなかったのであまり何も書けず、仕事のほうが忙しかったのもありますが、まさに「対岸の火事」っていう感じで遠くからみておりました。

 

そうこうしているうちに私の働いている大学にもコロナウイルス感染者が見つかり、その頃までには、イタリア北部での状況がひどいらしいというのをイタリア人の学生から聞いていたので、ついに来たかー、位に思っておりました。

 

その後は、..... もう展開が早くて、日々情勢が変化していくのでニュースについていくのが大変で、とても何かを発信できる状態ではなかったですね。

 

 

3月10日、自分の町にもウイルスが来ているし、そろそろ無視できないなと思い、ベストセラー作家の本田健氏がYouTubeにアップした動画『本田健が語る「新型コロナウイルス・激動の時代に備えておきたいこと」KEN HONDA』を見てみました。(かなり不安を煽るような言葉が並んでおり、刺激が強いので「我こそは」と思う方だけ御覧ください

 

この動画はふだんの本田健氏のポジティブな内容の動画とはかなり違っており、それまでの私の新型コロナウイルスに対する、「致死率が低い=怖くない」という、ナメきった認識を新たにするのに非常によい機会を与えてくれました。

 

なーんて格好をつけている場合ではなく、これを見たときは、ちょっとマジで不安に襲われましたよ。いやー、まだ自分が不安に襲われることあるんだな、って妙に安心したところもありましたけど。

 

このウイルスは大騒ぎしているけど大したことにならない、と思っていたら、大間違いだと言われてしまいました。

 

要約すると、

  • 東京オリンピックの開催はまず現実的に考えて不可能
  • なのになぜ首相は開催を唱え続けているのか(....おそらくお金が絡んでいる)
  • 日本のコロナウイルスの検査数が他国と比べて非常に少ない
  • オリンピック開催と言い続けなければいけない、という制約があるために、検査数を少なく抑えて、感染者の数が少なく見えるように操作しているのでは?
  • オリンピック中止と決まった直後に、検査が増え、日本の感染者数が急上昇して、その後で非常事態宣言(緊急事態宣言の法を整備しましたね)が出て、日本でもイタリアのようなロックダウンが行われるのではないか
  • その後も続く経済への大打撃で収入が半減する
こんな感じで、ウイルスそのものよりも経済への大打撃が重大で、「皆さんの人生最大の怖い体験をするでしょう」などと言われてしまい、それまでナメていたということもあり、衝撃を受けたわけです。
 
 
本田健動画を見ている間に
 
「パンデミックで経済がボロボロになって病気で死ななくても死ぬほどつらい思いをする」
 
という観念をふっと受け入れてしまいました。そう自分で信じてしまうと、やはりただちに心が揺れ始めました。ストレス度6(10が最大)でした。
 
これを放置しておいてもしょうがないので、レイキと般若心経を使って0まで持っていきました。
 
ちなみのこの動画を見た方から、不安を煽られたというコメントがかなり多かったそうです。私の場合、不安を感じて心が揺れても対処法を知っているので別に困りませんが、普通の人は一旦不安に襲われると結構苦労されるかもしれません。本田健さんはその後も何本か同じ方向性の動画を配信されていますので、ビビっと来た方はチェックしてください。
 
 
その翌日だったかな、うっかりメモするのを忘れたので日にちが定かではありませんが、寝起きから、不安で心が揺れている状態、というのを体験しました。私は普段はそういうこと全然ないのですけど。
 
このときは
 
「パンデミックは最悪だ」
 
という観念があって、ストレス度はかなり高い9でした。
 
世間的には、人がたくさん亡くなって経済がダメージを受けるので「パンデミックは最悪だ」というのに異議を唱える人は少ないでしょう。でも、周りの人がみんなそう言っているから正しいとか、そういう話ではないのです。
 
すでにパンデミックが広がっている状態に対して、自分が「パンデミックは最悪だ」と信じている場合、実際に起っていることは最悪だ、と自分で決めて抵抗しまっているわけですから、心の平静を保つことはほとんど不可能になります。
 
ですので、この状態で不安から脱しようとするならば、「パンデミックは最悪だ」という、いかにも正しいこの観念を疑って外す事が必要になります。
 
一般に、今ここで起こっていることに対して抵抗すると、それはストレスを生み出します。実際に起っていることに対して、「こんなことはあり得ない」と言ってみたり、「俺は受け入れないぞ」と言ってみたり。これらはすべて抵抗です。
 
感情 = 出来事 × 観念
 
ですが、出来事自体はなんであれ、もともと良くも悪くもないのです。そこへ人間の観念(価値観)を持ってくるからこそ良し悪しが生じる。
 
これが原則ですので、たとえパンデミックであっても、同じように考える必要があります。
 
「こんなことはあり得ない」とか「俺は受け入れないぞ」とかという、抵抗するような観念は、存在しているものに対して歯向かっているので、どうしてもネガティブ感情を発生させます。
 
つまり、私達のハイヤーマインドは、物事をそのようには見ない、ということです。「こんなことはあり得ない」とか「俺は受け入れないぞ」とかという態度は、ハイヤーマインドとかけ離れてしまうので、このズレが大きい分ネガティブ感情が強くなります。
 
悟りについて、情報発信されている方、エックハルト・トールだとか、阿部敏郎さんとか、雲黒斎さんとか、彼らはしばしば、サレンダー(surrender、とか、降参、という言葉を使って、あるがままに対して降参することが悟りへの道だということをおっしゃっていますが、同じ話だと思います。
 
ともかく、「パンデミックは最悪だ」という見方を外せばいいというのはすぐ分かりましたので、外しました。これもメモを忘れたので何をしたか、もうはっきりしませんが、どなたでもできるような方法で、と考えたような記憶があるので、般若心経の最後にでてくる、般若波羅蜜多の真言を使ったのではないかと思います。
 
やり方は簡単です。「私は『パンデミックは最悪だ』という観念を手放します」と唱えてから、
 
ぎゃ〜て〜ぎゃ〜て〜
はらぎゃ〜て〜
はらそうぎゃ〜て〜
ぼじそわか〜
 
と唱えます。
 
たしか一発調整でストレス度がゼロになったように思います。
 
 
さて、もう一度「パンデミックは最悪だ」と言ってみますが、さっきまでは、「そうに決まっている!!!ムキー」という思いがあったのですが、もうそうは思いません。「最悪とも言い切れないな口笛」という感じに変わっています。
 
ですが、そんな事がありえるでしょうか?コロナウイルスのパンデミックが最悪でない、ということが?
 
ひとつは沢山死者が出る、ということです。これはもちろん大変残念なことではありますが、ここで問題になるのは、では「死とはなんぞや」という死生観です。もし、「死は人生で最悪のことだ」とあなたが信じていたならば、それを信じながら、多くの人の死に対して心が揺れずにいるということはほとんど不可能になります。
 
しかしながら、これについてはいくつも記事がかけるようなテーマなので深入りしませんが、死は終わりではない、と知っていれば(たとえば、「人は死なない」とか「バシャール2017」をお読みください)、死が悪いことだ、というのは単に地球人の文化的慣習に過ぎない、ということが分かります。で、死が悪いことだと言えないとなると、パンデミックによる大量死も必ずしも悪いとも言い切れなくなります。この部分は書いていても大変な語弊がありますが、多くの人が亡くなればよい、などと言いたいのではありません。ですが、亡くなった=最悪と決めつける必要もない、と申し上げたいのです。
 
 
もうひとつは、経済的なダメージの方です。多くの産業が既に大打撃を受けており、株価は暴落しており、これはまさに最悪だというのが世間の見方です。しかし、これとても、陰陽の片方しか見えていないと言えます。
 
 
隠れた陽の側面などあるのでしょうか?
 
例えば株価や為替レートが乱高下していても、それによって巨額の富を築く人も出てきます。ロックダウンで家に閉じ込められて仕事ができない、となってもそれによって家族を過ごす時間が増えます。接客業は大打撃を受けていますが、一方でオンライン会議ソフトのZoomなどは需要が急成長しています。パンデミックの経済的なダメージでさえ、そういう目で探せば陽の側面があるのですね。でも、「パンデミックは最悪だ」と言っている限りはそれが見えない、ということになります。
 
そういうわけで、実際にはあっという間のことでしたが、この簡単な調整でパンデミックのニュースをいくら見ても心が揺れなくなりました。
 
 
新型コロナウイルスのパンデミック、これから先、欧米は大変な状況が待っていますが、その中で体験する不安というのは、すべて、私達がもともと持っていながら、こういう事件でも起きなければ普段決して浮上してこないような、深いところにある思い込み、観念を浮上させてくれるために、生じてくるものと言えます。感情解放によってまんなかを生きるということを知ってさえいれば、またとない自己調整のチャンスである、とも言えます。
 
 
この動画だけであれば、ま、脅かさないでくださいよ、というような話で済んだかもしれませんが、その後の現実世界の展開のまあ早いこと。
 
皆様も御存知の通り、3月11日水曜日(東日本大震災から9年ですね)にWHO から新型コロナウイルスの「パンデミック宣言」が出ました。
 
同じ日に、アメリカのトランプ大統領から、イギリス・アイルランドを除く欧州からの渡航停止の発表がありました(翌週の月曜にはイギリス・アイルランドも追加されました)。
 
翌12日木曜日には英国のジョンソン首相の会見があり、イギリスのコロナウイルス対策の方針が発表されました。この方針の内容はかなり衝撃的なもので、たいへん物議を醸しました。後ほど下でまた取り上げますが、症状の出た人は自宅で自己隔離を、というのが政府のプランでした。
 
13日の金曜日にはトランプ大統領の非常事態宣言がありました。同じ日に大学の職場ではミーティングがありましたが、大学の閉鎖に備えるための準備の話でもちきりになりました。こんな話をしているということに対して、非常に非現実的な、不思議な感じがしました。
 
今週に入ってからも毎日夕方にボリス・ジョンソン首相の会見で新しい方針が打ち出され、日に日に事態が進んでいき、20日金曜日の時点で、イギリスもとうとう学校閉鎖、そしてレストラン等の閉鎖となり、経済危機へ対しては巨額の救済プランが発表されました。
 
 
現在は既に在宅勤務状態です。「在宅勤務」などと威張っていますが、平日に家にいて良いとなると最高にダラダラと遊んでしまい、目下のところ完全な給料ドロボーとなっています。そのうち遊びにも飽きて、働きたくなると期待しているのですが。
 

イギリスのロックダウンはほぼ避けられないでしょう。12日発表の英国政府のプランが参考したというインペリアル・コレッジのレポート英語原文のレポートはこちら)では、対策が功を奏してたとしても英国国内で25万人が亡くなるという、とんでもない数字が出ており、アメリカも同様です。学校閉鎖やロックダウンがどれくらいの期間に及ぶのかもまったく不透明ですが、このレポートでは9月までと想定されています。
 
日本については、本田健さんの予測のようにオリンピック中止決定後にロックダウンに陥るのか、それとも公表されている少なめの数値が実際に状態を表しているのか、今後のニュースに注意を払う必要があります。最近では、東京での経路不明の感染が増えており、新規感染者の半数に上るという新聞報道も出てきました。経路不明の感染が増えているということは、検査によって補足されていない、無症状・軽症の感染者がジワジワと広がっているということを示唆します。収束に向かうのか、拡大に向かうのか、予断を許さない状況と言えます。
 
対岸の火事が、こっちまで追いかけてくる、というのがパンデミックであり、世界中がまさに一緒に揺れまくっている。
 
この大揺れの中でこそ、バランスをとって、まんなかを生きるという在り方が求められるのだと思います。
 
 
最近、YouTubeのAIが竹田和平さんのこの動画をしつこく勧めてくるのですが、今この状況で見ると、和平さんの言葉がめちゃめちゃ響きますね。
 
竹田和平さんという方は、4年前にお亡くなりになりましたが、本田健さんや本田晃一さんのメンターにして、日本一の個人投資家、「タマゴボーロ」の竹田製菓の創業者です。直接お会いしたという人の話を聞いたことはありますが、大変な人間的魅力に溢れた方だったそうです。
 

 
ここまでお読みくださってありがとうございました。