こんにちは、絶學無憂です。
先日は友人の女性から依頼がありました。最近、頻繁に不定期に呼吸が苦しくなるのだが、なんとかしてもらえないか、ということでした。
医師法による制限、効果が予想しにくい、など肉体面のテーマを扱うのはいろいろ難しいところがあり、今の所一般向けに受け付けるつもりはないのですが、友人の頼みということで引き受けました。ですが、基本的にはまず病院で相談できるようなものであれば病院で相談してくださいね。
呼吸ということなので肺経の前鋸筋が弱くなっているだろうと思って調べたら、その通りでした。フィンガーモードで調べると「感情系」だということでしたので、感情解放でよいだろうと方針を決めました。いつ頃からかというのを聞いて、年齢遡行の筋肉反射テストで調べても、2年前の夏ということでした。この頃についてなにか心当たりがありますか?と尋ねたら、お母さんが亡くなり、引き続いてお父さんがステージ4の癌であることが分かった頃で、自分がお父さんの世話をするはずだったのにちょうど体調不良で動けないということがあった、ということでした。現在そのお父さんは余命わずか一ヶ月と宣告を受けているのだそうです。
肺経というのは五行の金(こん)に分類されており、その象徴するところは、罪悪感・自己防御です。自己防御というのは金属製の鎧で身を守るようなイメージですね。
自分が動かなければいけないのに動けなかった、という不甲斐ない思いが罪悪感になっており、それが今まで続いてきているように思われました。病腺を特定して数分間ので遠隔レイキを行い、感情を浮上させてもらうと、涙を流されましたが、呼吸は少し良くなった、というので、それを繰り返そうとしていました。
すると途中で胸の苦しさがむしろ若干増えたときがありました。その時点まで、呼吸の苦しさをテーマにしていましたが、今この場でむしろ扱うべきなのは、お父さんへの想いではないか、と思えてきました。
ほとんどすべての方に、父親や母親を思い浮かべてもらい、筋肉反射テストを行うと、筋肉が弱くなるのが分かります。事程左様に、親子の人間関係というのはストレスを生んでしまいがちなんですね。
実は、私はキネシオロジーで感情解放を行うようになって、割とすぐに、家族への感情ストレスの解放を行っていたので、両親に対して、筋肉が弱くなるということはありません。いわば悔いのない状態です。親のことを想っても、平然とまんなかにいることができます。
実際に、私自身も少し前に父を亡くしましたが、その死を知った瞬間にも、不思議なことにまったく悲しみを感じることがなく、むしろ幸福感に満たされていました。
と、書くと、親の死を喜ぶ親不孝ものめ、とお叱りを受けそうですが、死というのは目に見えない世界へ移行することだと思っていましたし、そのときも無くなる直前の父の幸せな、あったかい気持ちをずーっと胸のあたりに感じていたので、寂しいと感じることもありませんでした。あまり幸せな気持ちでニコニコして笑みがこぼれてしまうので、駆けつけた消防隊員に不審に思われる!というのを一番心配していたくらいです。
肉体という形を失うことになったので、付き合い方は変わってしまうけど、いつでもずーっと亡くなる前の父の幸せなエネルギーに繋がることができるので、分離感をあまり感じないんです。むしろこの先生きながらえても、どんどんと肉体は衰えを見せてきており、アルツハイマーの認定も受けたばかりでしたから、この後生活の質がよくなるということはほとんどありません。一番ベストなタイミングを選んで逝ったんだな、と思うと「よかったなあオヤジ」という気持ちでした。
葬儀でも、その父の幸せなエネルギーを、参列した親族に共有していただこう!というゴール設定で喪主挨拶を行ったところ、悲しみに沈む親族たちから3〜4回も笑いを取ることに成功しました。この喪主挨拶については、怒られることを覚悟してやったのに、親戚から後で随分と褒められました。
そういう体験があったので、この友人にも、今、お父さんへの想いをゼロ点にまで持っていけば、残された時間を感情に振り回されることなく、自然な形でお父さんと一緒に過ごせるのではないでしょうか、途中ですが、セッションのテーマを切り替えてみてはいかがでしょうか?と提案し、ご本人の了承を得ました。
お父さんのことを想った時のストレス度は8ということでした。そのテーマで筋肉反射テストを使って病腺を探して、遠隔レイキを数分。その間にお父さんとの思い出を再生してもらいましたが、涙を流されていました。そういうことは普段ほとんどないのだそうです。その後で、数値が3になっていたので、別の病腺にレイキすることまた3分間。
一息ついてから、どうですか?と聞いたら...
もうなんにもない、
なんだか笑えてくる
は?どういうことですか?
実は、二回目のレイキの3分間は、最近のお父様の看病の中での面白エピソードが次々に自動再生されてたんだそうです。辛い場面を思い出して涙を流した後で、笑える場面を思い出したことで、ちょうど陰と陽のバランスが取れて、ゼロ点へ至ったようでした。なるほど、そういう風に作用するのか、って思いました。
どの思い出にアクセスすればバランスが取れるかというのが分かっていて(誰に?ハイヤーセルフ?)、自動的にそれが行われるような感じなんですね。
0~10 | 遠隔レイキ 前 |
遠隔レイキ 一回目後 |
遠隔レイキ 二回目後 |
---|---|---|---|
感情ストレスの強さ | 8 | 3 | 0 |
その後は高齢のお父さんが、末期癌の闘病生活にありながら、エロ方面は至って元気であることを聞き、いやー、亡くなった私の父も実はそうだったんですよ、男ってのは中2くらいから死ぬまで変わらないみたいですね、アハハハ、なんていう話をしました。
それから、小さいお子さんがいるんですが、大人たちが人工肛門の導入にそれなりにショックを受けているときに、すごくカラっとした感じで「出るところが変わるんだね」といったり、「おじいちゃんもうすぐ死ぬの?」といって平然としているんだそうです。
入試にかならず出る、感情の公式、覚えてますか?そーです、
出来事 × 観念 = 感情
でしたね。
小さいお子さんの場合の場合、この観念の部分がゼロなので、人工肛門がいいとか悪いとか、死ぬのが怖いとか怖くないとか、そういうものがないので、掛け算すると感情がゼロなんですね。さすがは子供!
この調整後に、お父さんのことを思いながら、右腕を前に伸ばしたままその手首を、反対の手の指で、下に押してもバシっと力が入っていてなんともありませんでした。肩の筋肉の力が抜けていない、すなわち、自分の心やエネルギーが乱れていない、ということを表しています。普通はなかなかこういうことがありません。
「30分前」と念じてもらって、同じことをすると、右腕はグラグラでした。これは事前に調べるのを忘れていたのでインチキをしたのですが、過去の時間を指定すると、筋肉反射テストでは、その時点の筋肉の反応を簡単に調べることができます。年齢遡行のときにも同じ原理を使ったりするので、それほど珍しいことではないんですが。
最初に息が苦しいって言っていたのは?って聞くと、もうどーでもいい感じ、というお返事でした。
このバランスの取れた状態で、お父さんと過ごす残された時間を存分に味わっていただければよいですね。