こんにちは、絶學無憂です。

 

せっかく取材してきたのでアン・ジェンセン博士の研究を紹介しようというシリーズですが、ちゃんとした記事を書こう、と思っていると、ハードルが上がってしまって筆が止まるので、ややいい加減な記事を書くように努めますね。

 

現在のところ、アン・ジェンセン博士がOxfordから発表した業績というのは以下の通りで、このうち4番目は博士号の学位論文です。PDFが誰でも入手できますが、409ページにも及びます。頭が下がる思いですね。

  1. Jensen, A. M. Estimating the prevalence of use of kinesiology-style manual muscle testing: A survey of educators. Advances in Integrative Medicine 2, 96–102 (2015). https://doi.org/10.1016/j.aimed.2015.08.003
  2. Jensen, A. M., Stevens, R. J. & Burls, A. J. Muscle testing for lie detection: Grip strength dynamometry is inadequate. European Journal of Integrative Medicine 17, 16–21 (2018). https://doi.org/10.1016/j.eujim.2017.11.001
  3. Jensen, A. M., Stevens, R. J. & Burls, A. J. Estimating the accuracy of muscle response testing: two randomised-order blinded studies. BMC Complementary and Alternative Medicine 16, 492 (2016). https://doi.org/10.1186/s12906-016-1416-2
  4. Jensen, A. M. The accuracy and precision of kinesiology-style manual muscle testing: designing and implementing a series of diagnostic test accuracy studies. (Oxford University, UK, 2014). https://ora.ox.ac.uk/objects/uuid:4fd95394-e812-402e-9195-6c82643eaa15
  5. Jensen, A. M. Emerging from the mystical: rethinking muscle response testing as an ideomotor effect. Energy Psychology 10, 13–27 (2018). https://doi.org/10.9769/EPJ.2018.10.2.AJ

通算でオックスフォードには10年間滞在したそうです。博士課程で在籍していた部署は、Department of Primary Care Health Science という学部で、いわば根拠に基づいた医療 (Evidence-based medicine, EBM) の牙城、のようなところのようです。「だからこそ、そこを選んだのだ」と言っていましたが、「でも、どうやって入学できたのかは知らないわ」と言って笑いを取っていました。

 

もうひとつ、Department of Continuing Professional Educationという学部にも籍を置いていたようです。

 

アン自身がカイロプラクターであり、キネシオロジーを使うセラピストで、HeartSpeakという自分のセラピーをすでに開発しており、もともとの動機はこのHeartSpeakについてのエビデンス(証拠)を取りたい、というものだったようです。しかし、初期の段階で、指導教官たちから、「ちょっと待て、そもそもお前が使っているキネシオロジーとか筋肉反射テストというのはなんだ」という話になり、ものごとには順番がある、ということを理解して、まずは筋肉反射テストについてのエビデンスを取らないことには話ができない、ということから、それが研究の主題となっていったようです。

 

 

 

キネシオロジストは、キネシオロジーに関する研究の現状について把握しているべきだ、とも言っていました。驚くほど多くのキネシオロジストが、無頓着である、ということです。

 

そもそも、どうして、キネシオロジーについてわざわざ研究をする必要があるんでしょうか?というのが、次回の話です。

 

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