こんにちは、絶學無憂です。

 

引き続き田仲真治さんの解説動画より。

 

 

筋肉反射テストの種類

  • 経絡テスト(14筋)

  • 指標筋テスト(1筋)

    • 言葉によるテスト(YES/NO、単語)

    • 指差しによるテスト

    • フィンガーモード

 
 
動画でも解説してあるとおりですが、ここでの筋肉反射テストの分類法はややこしいキネシオロジーの世界を理解する上でとても有用だと思ったのでご紹介します。とくにOリングテストの位置づけについて補足を加えたいと思います。
 
以前から繰り返し述べている通り、Oリングテストとタッチ・フォー・ヘルスというのはかなり世界観が違います。
 
タッチ・フォー・ヘルスでは、14の経絡に対応することが分かっている14筋というのものを基本として、これらの筋肉の状態を調べることが筋肉反射テストの中心に置かれています。これは応用キネシオロジーを始めたカイロプラクター医、ジョージ・グッドハートによって、今から50年ほど前に見出されたもので、中国の伝統医学に伝わる14の経絡のそれぞれの状態が、14の筋肉の「強い」「弱い」という状態に反映されている、両者は表裏一体の関係あるという発見でした。
 
タッチ・フォー・ヘルスというのは、医療専門家のためのマニアックな技法であった応用キネシオロジーを、一般人が使っても安全なように、ということを意図して編み直して生み出されたものです。その際に、この14筋の筋肉反射テストがもっとも入門にふさわしい、と考えられたのでした。
 
14筋の状態を調整することで、14の経絡を整えることができます。そして、今の状態でバランスが取れた後に、なにかにチャレンジする自分を想像してゴール設定をすると、整ったはずの経絡のバランスが一瞬にしてまた崩れるのを経験できます。実はこのときの経絡の乱れこそ、私達が日頃目標を立てる時に感じるプレッシャーや、ストレスを表しています。目標を立ててそれを唱えるだけで、快適でいられるコンフォート・ゾーンからはみ出て、未知の領域に挑むことになるので、経絡が乱れるのであって、これはある意味とても自然なことです。もし乱れないようであれば、それは安全地帯から出ていないだけに過ぎません。
 
ここでやめてしまえば、せっかく筋肉反射テストができても、目標を立てたときに自分はストレスを感じるのだなあと分かるだけで終わりで、まあどんな種類のストレスなのかを、スイッチの切れる経絡の種類から、それぞれの経絡の象徴する内容を元に探り当てることはできますが、ストレスはストレスのままです。そのままその目標へ向かって行動を始めても、ストレスを感じますし、経絡のスイッチが入っていないので、100%の力は発揮できません。目標のほうに自分が圧倒されている状態のままというわけです。
 
ところが、目標設定をして経絡が乱れた時に、これを調整してバランスを取ってやれば、先程までありありと感じていたはずのストレスがどこへやら、今度は自分の力をうまく発揮することが出来ます。このようにして目標に対して、体の中にエネルギーが上手く流れるように調整することができるのです。
 
文章でウダウダと説明していますが、この「調整」なるものを受けたときの感覚がどんなものかというのは実際に一度体験していただかないとなんともお伝えのしようがありません。実際に、感じ方が一瞬で変わります。これを日常的に体験していると、感情やストレスというもの自体への認識がかなり変わってきます。
 
このような14筋の調整とゴール設定というものをタッチ・フォー・ヘルスは中心にして出来上がっています。
 
 
これに対して、指標筋(indicator muscle)というものを使った、1筋のテストというものがあります。実はこちらのほうが概念的には経絡テストよりも複雑なので、タッチ・フォー・ヘルスでも後になってから習うようにカリキュラムが組まれています。
 
これは正常に動作している任意の筋肉を用いて、その筋肉そのものの状態のテストをするのではなく、
 
  • 他の筋肉の状態を再現して調べたり
  • ものに対する反応を調べたり
  • 言葉に対する反応を調べたり
  • 他の人の状態を調べたり
 
ということができるのです。
 
この辺も分かりにくいとは思いますが、その筋肉そのもののテストをしているのか、それを指標筋として調べているのか、というのはテストする人の意識ひとつで切り替えることができます。
 
ただし、「正常に動作している任意の筋肉」という条件があるので、これを検証しておく必要があります。それが度々言及している事前テストです。代表的なものは筋紡錘チャレンジと呼ばれるものです。
 
指標筋を用いるときは「必ず」事前テストを行ってから、というのが鉄則となっています。なぜなら事前テストが成立しないときの筋肉反射テストはめちゃくちゃだからと分かっているからです。
 
 
さて、本当にいろんな目的に利用できて便利極まりない指標筋テストですが、Oリングテストとはどういう関係にあるのでしょうか。
 
キネシオロジーの側からみた場合、Oリングテストはややすっきりしない形の指標筋テストであると言えます。
 
すっきりしない、というのは、指で輪っかを作る時には単一の筋肉だけではなく、複数の筋肉を動員するので、場合によってはややこしいことが起こり得るという意味です。
 
そして、指標筋テストとしてのOリングテストの欠点は、何度も言うように事前テストがそもそも組み込まれていないということです。ほとんどのOリングテストの実践者は、事前テストのことについて知らないと思われ、したがって時々めちゃくちゃな結果が混じっていても気が付かない可能性があります。
 
またOリングテストから入ってしまうと、経絡調整というキネシオロジーの特長をみすみす見逃すことになってしまい、自分のエネルギーを整えることなく、ひたすら物事の真偽を判定する、というような方向へ進みがちで、これは二元性を助長しますから、あまり好ましくありません。
 
このような理由から、Oリングテストから始めたとしても、キネシオロジーを習得したほうがよい、と私は考えています。