こんにちは、絶學無憂です。
またしてもネタの宝庫、本田晃一さんのブログから。
つい見下したり、バカにしたくなる人がいたら、それは過去のダサい自分とよく似た人だ。
過去のダサい自分と仲直りすると、他人を見下したりバカにしなくなるよ。
過去のダサい自分と仲直りする方法は、過去の自分に向かって
「よくやってたよなぁ。評価はされなかったけど、私はよくやってるって知ってるよ」
とイメージで労いながら寝ることだ。
これも鋭い指摘だと思いました。なかなか気づかないんじゃないでしょうか、この仕組。
昔の私のダサい話をさせてください。
20代くらいの頃は、片っ端からあらゆるものを批判しまくって、それによって自分の優位性が証明される、と思い込んでいました。あらゆる他人を批判し、あらゆる研究を批判し、批判することで相手の欠点がハッキリ分かるということは私のほうが優れているんだと、言い聞かせていたんですな。
こういう人皆さんの身の回りにもいませんか?
ともかく、毒舌になってしまうんですね。そしてその毒舌こそが自分の存在価値だと思いこんでいるからややこしい。
こういう毒舌ライフを送っていると、どうなるかお分かりですか?想像できますか?
他人よりも優位に立つためにやっているわけだからこれで優越感に浸って気分良く過ごせる、はずなんですが、そうはイカの忍タマ。
すっごい辛いんですよ、この生き方。頭でっかちの人が陥りやすい地獄なんですけどね。人の悪口ばっかり言っていて、自分だけを称賛するというのは実はほとんど不可能なんです。
「人を呪わば穴二つ」という美輪明宏さんの好きな言葉がありますが、他人を批判しまくって、批判の銃を撃ちまくっていると、実はその銃は反対側にも同時に球が発射されるようになっていて、自らもたいへん痛い思いをすることになります。
英語では backfire という言葉がありますがまさにそれです。自分に返ってきてしまう。
なぜかって?
これは、究極的な答えとしてはそもそも他人なんかいないからだ、と私は思っています。なんせ、色即是空で、ぜんぶ空、ヴァーチャル・リアリティで、本当に存在しているのはただ一つだけの意識ですからね。
親指が小指のことを馬鹿にしているような状況なんですが、結局、どっちも自分の指なのでバカにされていい気持ちにはなりません。
もうちょっと常識的な答えとしては、潜在意識は自分と他人をうまく区別できないから、というのも当てはまりますね。
ともかく、こういう生き方は大変つらい。私はある時、電話口で友達が「お前なあ、そうやって何でも片っ端から反論してたらこっちは何も言えないだろう」と言ってくれたときに、「あ、ほんまや」と気づいたわけでした。これをきっかけに、毒舌はその後封印することになったのですが、しばらくして面白いことが起こりました。
数年下の後輩にまさに、20歳くらいの時の自分と同じような、周りを批判しまくる子が学生として入ってきました。これがねえ、他の人以上に私は鬱陶しいと感じてしまうわけですよ。なぜなら、そういう道を通り抜けてきたから。「そうやって批判ばっかりしていてはあかん」とこっちが思っているのに、向こうは全然改めることはないわけで。
これは本当に鬱陶しかったですね。一度は喧嘩にまでなりました。
今思うと、私は自分が抜け出したばかりのそのダサい過去を受け入れていませんでしたね。なので、わざわざそのダサい時代の自分を連想させる人が送り込まれてくるんですね。私が、ダサい過去を受容するのを促すためだったんだなあ。ぜんっぜん気が付かなかった。
今の自分と、過去の自分とが分離しちゃっていて、その両者の間で振り子がブンブン揺れているような状況です。その私の中にある振り子をさらにブンブン振るために、後輩くんが送り込まれてきたと。
もちろん本田晃ちゃんの対処法でもいいんですが、もうちょっと不思議な、魔法みたいな方法が良いという人は、極性の統合なので8の字テクニックがやはりおすすめ。
自分の手のひらの上に「現在の自分」と「ちょっと前のダサい自分」とを小人化して乗っけるところを想像してください。その二人はどんな感じですか?お互いに馴染んでいるでしょうか?ダサい自分を受けれいていない場合、両者の間に反発するようなピリピリした雰囲気を感じるのではないでしょうか?
筋肉反射テストのできる人はそれを使って、そうでない人は自己申告で、「過去のダサい自分をどれくらい否定しているか」を0から10で数値化してみてください。
その上で、手のひらの上の過去のダサい自分と今の自分の間に中点を決めて、そこを中心として、水平な8の字をグルグルと描いてみてください。最低8周。
その後で、もう一度手のひらの上の新旧の自分のミニチュアの間の関係を感じてみてください。さっきと比べてみてどうですか?より馴染んでいますか?
「過去のダサい自分をどれくらい否定しているか」をもう一度0から10で数値化してみてください。数値が下がっていますか?
そのダサい自分を思い浮かべてみてください。どのように感じますか?