サラリーマン清水港

★★★★

1962年1月3日公開/カラーシネスコ/92分/東宝/

製作   藤本真澄 脚本   笠原良三 監督   松林宗恵

撮影   西垣六郎 音楽   神津善行 美術 浜上兵衛

出演-森繁久彌・小林桂樹・加東大介・三木のり平・フランキー堺・草笛光子・新珠三千代・久慈あさみ・英百合子・夏木陽介・藤山陽子・東野英治郎・藤木悠

 

1961年の正月映画「サラリーマン忠臣蔵」と同じく、「サラリーマン」が題名の頭に付いているが、内容は「社長シリーズ」と同じ、森繁久彌の社長、小林桂樹の秘書、加東大介の専務、三木のり平の宴会係(工場長)となっている。

 

さらに香港のバイヤーとしてフランキー堺が本作で初登場している。

怪しい日本語を駆使して、口を真四角にして酒を吟味するその姿は抱腹絶倒ものの可笑しさだ。次のシリーズ作「社長洋行記」からレギュラー出演となる。

 

「清水の次郎長」をモチーフとして、大政・小政・石松の役柄をあてがわれている。

四国へ向かうフェリーの中では、石松の「鮨食いねぇ」を小林桂樹と柳家金語楼でパロっている。

 

以下Wikiより転載

---------------------------------------------------------------------『サラリーマン清水港』は、1962年1月3日に東宝系で公開された日本映画である。カラー。東宝スコープ。
キャッチコピーは「富士と並んで日本一! 東宝サラリーマン喜劇決定版!」。
 

クランクアップ時の記念写真(1961年11月25日)

概要
『社長』シリーズ第12作。本作も『サラリーマン忠臣蔵』正続同様、タイトルに『社長』の名は入っていないが、『社長』シリーズの1本である。しかし『サラリーマン忠臣蔵』正続の監督が杉江敏男だったのに対し、本作と次作『続サラリーマン清水港』はシリーズの中心監督・松林宗恵が担当する。
『次郎長三国志』をモチーフにしており、清水次郎長一家を酒造会社に見立てている。

出演者は森繁久彌・加東大介・小林桂樹らお馴染みの顔に、『サラリーマン忠臣蔵』正続では未登場だった三木のり平と英百合子が出演、また前年デビューした藤山陽子が本作から『続・社長紳士録』までレギュラー出演する。またフランキー堺が本作のみ出演、その軽妙なキャラが好評となり、次々作『社長洋行記』(監督:杉江敏男)よりレギュラーに加入する。

同時上映
『椿三十郎』
原作:山本周五郎/脚本:菊島隆三、小国英雄、黒澤明/監督:黒澤明/主演:三船敏郎/東宝・黒澤プロダクション作品

なお、この作品は1962年1月1日に上映を開始したが、その日と翌1月2日は森繁主演の『喜劇 駅前弁当』(監督:久松静児、東京映画作品)と合わせて公開された。
 

映像ソフト
東宝からビデオソフト(VHS)化されたが廃盤、その後はレーザーディスクはされておらず、また、2013年から2015年から発売されたDVDマガジン「東宝 昭和の爆笑喜劇」(講談社)では、『社長シリーズ』は『サラリーマン忠臣蔵』から『続・社長紳士録』まで発売されたものの、本作と『続』はラインナップから外された。だが2021年1月に東宝から『続』と2枚セットでDVD化、公開60年を目前に初めてDVD化された。