雑居時代
『雑居時代』は、1973年10月3日 - 1974年3月27日に、
日本テレビ系列で放送された全26話のホームドラマ(テレビ映画)。
石立鉄男&ユニオン映画シリーズの第4作に当たり、
第1作『おひかえあそばせ』のセルフリメイクになる。

放送期間 1973年10月3日 - 1974年3月27日
放送時間 水曜 20:00 - 20:55
放送枠 日本テレビ水曜8時枠連続ドラマ
放送分 55分
回数 26

主題歌
『そよ風のように』 歌:山口いづみ/作詞:なかにし礼/作曲:大野雄二
シングルとしてはリリースされず、1999年にVapからリリースされたCD
『コメディードラマ・ソングブック』にテレビサイズが収録されている。
しかし、同CDに収録の音声は音声マスターの
6ミリオープンリールテープが散逸している為、
16ミリフィルムの光学音声から採録されている状況である。

レギュラー出演
石立鉄男
大坂志郎
富士真奈美
大原麗子
川口晶
山口いづみ
杉田かおる

川崎敬三
山本紀彦
浅野真弓
山田吾一
二見忠男
企画-小坂敬/プロデュサー-吉川アキラ・上野徹

エピソード
第1作『おひかえあそばせ』との違いは、
姉妹が六姉妹から五姉妹に変更されていることである。
なお、父親役の大坂志郎および長女役の冨士眞奈美は、
前作に引き続き同じ役柄の出演である。
ただし、専業主婦から、婚約者はいるが結婚前の看護婦であるなど、
冨士の役柄設定に若干の修正が加えられている。
第23話の劇中のテレビ番組として
『ファイヤーマン』(1973年)の16話の場面が映しだされている。

 

 話数 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト  星取表 
 1 自分の家に下宿する男 松木ひろし 千野皓司 山形勲
加藤治子
佐山俊二
★★★
 寸評 引っ越しのシーンが無いせいか「雑居」の始まりが今ひとつ見えない。石立と杉田が初めて合うシーン、「あれ、前に米屋に下宿してなかったか?」は前作「パパと呼ばないで」の楽屋落ちセリフで笑えた。
 2 ビフテキにはトイレを 松木ひろし 千野皓司 岡田真澄 ★★★★
 寸評 石立と大原の最初のカード対決が面白い。そしてビフテキと下痢の応酬。看護婦の富士と岡田、婚約者の山田の登場。杉田だけが石立の味方なのも、これからの展開が楽しみ。
 3 生けにえの引越し 松木ひろし 平山晃生 天草四郎
楠トシエ
赤塚真人
★★★★
 寸評 富士が引っ越して来るので2階を石立から月1万円で借りることになる。川崎は石立の用立てた金を持って山に行ってしまう。川口が天草から店を任される。
 4 マダム事始め 松木ひろし 平山晃生 天草四郎
楠トシエ 
★★★
  寸評 川口が雇われ喫茶のママを始める。豪邸に住み始めた大阪を上司が面談。やがて探偵が石立のもとに来る。杉田が寝ぼけて石立の部屋で寝て真夜中の大騒動となる。
 5 フーテンジャックはなぜ泣くの  松木ひろし 千野皓司 岡田真澄
山形勲
加藤治子
★★★★
  寸評  アフリカの母に電話して涙した石立。杉田が子供から大人の境目を伸びのびと演じている。川崎と石立の友情を垣間見た大原が少し石立に惹かれ出す、ドラマ王道の流れ。
 6 青春は冒険の季節  松木ひろし 千野皓司  楠トシエ ★★★★
  寸評  富士が編み物を始めたのを妊娠と勘違いしての大騒動。川崎が大原にぞっこん、モデルとして撮影された写真が週刊誌の表紙になる。
 7 夏代の家出!  松木ひろし 平山晃生 北村総一郎 ★★★★
  寸評  写真掲載での騒ぎに辟易して大原が家出する。石立の部屋に居候する川崎がその分、掃除や料理に励む。最後には戻ってきた大原を石立が諭すのが男らしい。
 8 親父だけが知っている 松木ひろし 平山晃生  犬塚弘 ★★★★
  寸評  借金をして川崎のスタジオに機材が戻る。杉田が下校途中に犬塚から話しかけられる。実は杉田の父親だという衝撃の展開で「次回につづく」となる。
 9 お母さん  松木ひろし 千野皓司  犬塚弘  ★★★★
  寸評 母親の墓参りの後、大坂が石立に告白する。犬塚は自分の部下で自宅に出入りしている時に母親が浮気をして、産まれた子供が杉田だったと・・・。
 10 任侠くノ一 松木ひろし 千野皓司  - ★★★
  寸評 スタジオに借金取りが来るとの事で川崎は避難する。しかし自宅の方にやってきて杉田が危ない。一番に駆けつける石立を見て大原はまたもホの字になる。
 11  愛に充ちた家庭とは 松木ひろし 平山晃生  西岡慶子 ★★★
  寸評  大坂が上司に服の仕立てを頼まれる。大原は山口の服を仕立てようとするが、富士が強引に自分の服を主張。結局大坂は石立の服に決定するが紆余曲折あって石立が自分の金で払うことに。見かねた姉妹達がそれぞれ5万やら1万を援助。少々わざとらしいが。ほのぼのとなって終わる。
 12  すり変った見合写真 松木ひろし 平山晃生  有吉ひとみ、松川勉 ★★★★
  寸評 大原は友人の有吉に見合いを勧められ石立の写真を借用。石立は川崎が大原に惚れているのを知っているので写真をすり替える。大原はそれを石立が見合いさせたくないと誤解。最後は石立が大原の真意に気づき「何かドキドキしてきた」のセリフで終わる。
 13 一日遅れのクリスマス? 松木ひろし  手銭弘喜  - ★★★★
  寸評 杉田が石立のためにクリスマスを祝ってやる。大原は昔の写真の中に犬塚を発見、石立を問い詰め真相を知ってしまう。 
 14 失礼しました! 千野皓司
葉村彰子
平山晃生 - ★★★★
  寸評 石立は山仲間のために石焼き芋の仕事を手伝う。編集長は見かねて金を用立ててやる。風邪を引いた石立を姉妹たちは懸命に看病する。
 15 今年はライオンどし? 松木ひろし  小山幹夫 多々良純、車だん吉、岩だん吉 ★★★
  寸評 金欠の石立が、急病で倒れた多々良の獅子舞を借りてバイトするという、無理矢理の設定。大原の気持ちを勘違いした石立は、妻となった大原との夫婦生活を夢想する。
 16 舞い込んだ京女 窪田篤人 手銭弘喜 望月真理子 ★★★★
  寸評 放送当時のこの回を薄っすら覚えている。望月真理子のファンだったからだろう。杉田と大原の嫉妬心が微笑ましい。ラストの望月と大原の会話もほっこりとする。視聴後、Wikiで望月が50歳で没っしたのを知り、愕然とする。
 17 母性本能刺激作戦 松木ひろし 平山晃生 大泉滉 ★★★★
  寸評 山から戻った川崎、大原への思いが募る。石立は足を骨折した仮病を演じさせ、大原の歓心を呼ぶ作戦に。しかし思ってた以上の大原の献身さに接して、心がうずいてしまう。 
 18 さよなら、先生! 松木ひろし 千野皓司  - ★★★★
  寸評 石立が居なくなるので、空いた部屋をどうするかの一騒動。結局川崎は、大原が石立に惚れているのを察して、一人で海外へと旅立って行く。 
 19 逃がした魚は… 窪田篤人 手銭弘喜 夏夕介 ★★★★
  寸評 余命幾ばくもない夏夕介に川口がプロポーズされる。断るために石立が川口の婚約者として面会。富士の調査で軽い胃潰瘍だと判明。実は夏は大きな会社の御曹司だった。 
 20 もてないね?   千野皓司
葉村彰子
 小山幹夫  倉石功 ★★★★ 
  寸評 大原に見合いの話が来る。気に掛けない石立を見て大原は悔し泣き。川口が相手をチェック、逆に気に入られてしまう。
 21  夢みる乙女? 松木ひろし 平山晃生 岡田真澄
山田吾一
 ★★★★ 
  寸評 富士の岡田真澄に対する恋心の話が中心。ラスト、石立が山田に横っ面を引っ叩けと追い立て、叩く。その途端、富士が山田に惚れ直すのは現代ではもはや通用しない筋書きだ。
 22  興奮しちゃった! 松木ひろし 平山晃生 -  ★★★★ 
  寸評 この回は山口が中心。卒業写真を石立に撮ってもらい浅野と一儲けを企む。ホテルでの密会を大原に疑われての一騒動。
 23 末は大物? 葉村彰子 手銭弘喜 竹下景子
根岸明美
 ★★★★ 
  寸評 石立が写真コンテストに応募。竹下景子がモデルとして登場。大原と石立の距離がぐっと縮まるラストにほっこれする。
 24 鬼千匹 千野皓司
葉村彰子
手銭弘喜 キャッシー中島 ★★★
  寸評 伊豆の旅館とタイアップした回。傷痍軍人の設定が今となっては古臭く、最後の石立と山本の寸劇もつまらない。石立は舞台では生えない顔立ちなんだと確認できた。
 25 やっちゃった!? 松木ひろし 千野皓司 - ★★★
  寸評 大原が富士を先に結婚させるために石立に告白するという、あり得ない構成。最後には改めて大原が石立のスタジオに押しかけてメデタシメデタシとなるが・・・。
 26 あなたも変る? 松木ひろし 千野皓司 -  ★★★★ 
  寸評  富士の結婚式の大騒ぎ。石立と大原の仲睦まじいデート。ラストは「そして10年後・・・」子だくさんの姉妹たちがみんな同居していて、まさに「雑居時代」としてドラマは終わる。